2009年7月30日木曜日

日本ビジネス作家協会主催パーティーのお知らせ

◆8月6日にある「座談会&パーティー」のご案内です。
都合がつけば、ぜひ!

●講演会「出版記念座談会&パーティー」
『それは誤解だ戦国武将!』(ナレッジエンタ読本22・メディアファトリー)の監修者と著者「加来耕三+嶋健一郎」を迎えて~

◇特別ゲストはフジテレビ『とくダネ!』火曜日コーナー『サムライ魂』好評出演中の歴史家・作家の加来耕三さんを迎え、めったに聞けない作家デビュー秘話(?)なども交え、アットホームな座談会&パーティにしたいと思います。

加来さんは、平成21年7月30日(木) 夜8時~の「決着! 歴史ミステリー」(テレビ東京系全国6局ネット)に出演!内容は『江戸時代の歴史上の人物・八百屋お七』とのことです。

●日時「2009年8月6日午後6時15分受付開始~午後8時45分まで」
(タイムテーブル)
・午後6時30分「34歳でデビューした嶋健一郎さんに聞く」(司会廣川)
・午後7時00~7時30分「出版記念・特別講演=加来耕三さん」
・午後7時30分~50分「座談会・加来耕三さん、嶋健一郎さん」(司会廣川)
・午後7時50分~60分「休憩」
・午後8時~8時45分「立食パーティー」

●場所「ビジョンセンター秋葉原」
〒101-0063 東京都千代田区神田淡路町2-10-6オークプラザ3F(ビジョンデザイン株式会社TEL:03-5298-4566)

●会費「5000円」(当日、会場受付でお支払ください)

★『それは誤解だ戦国武将!』プレゼント! パーティー費用も込みです。
★日本ビジネス作家協会の会員証(個人会員・永久会員など種類は問わず)をお持ちの方は、500円割引となりますので、会員証をお持ちください。期限が切れていても大丈夫です!

●申込み「廣川州伸まで2009年7月31日までにメールで」hirokawa@river.ocn.ne.jp
今回、新進気鋭の作家・嶋健一郎君を支援したいということで加来耕三さんにも特別講演をお願いしています。希望者多数が予想され、お断りする場合も出てきます。
◇恐縮ですが、申し込み後のキャンセルはしないでください。
会場の都合上、40名様を超えましたら「お断り」させていただきますので、早めの予約をお願いいたします。

●主催 NPO法人日本ビジネス作家協会

●特別ゲスト:歴史家・作家 加来耕三
●プロフィール
大学、企業の講師を務めながら、歴史家・作家として著作活動をおこなっている。(株)加来耕三事務所代表。『歴史研究』編集委員。著作・講演のほかテレビ・ラジオ番組で監修・構成・出演などを多数手がける。○現在、フジテレビ『とくダネ!』火曜日コーナー『サムライ魂』好評出演中。○関わったテレビ番組に『堂々日本史』『ニッポンときめき歴史館』『その時歴史が動いた』(NHK)、『知ってるつもり』(日本テレビ)『月曜スペシャル・THE古武道』(テレビ東京)など多数。

●ゲスト・スピーカー:作家 嶋健一郎
●プロフィール
1975年、福岡県生まれ。九州大学文学部中国哲学史科卒業。加来耕三事務所に所属し、歴史番組のシナリオや歴史書籍の考証、執筆にあたる。特に中世から戦国時代にかけての日本史を得意とする。○携わった書籍に、『面白いほどよくわかる日本史地図ドリル』(日本文芸社)、『江戸時代まるごとカレンダー』(白夜書房)、『図解雑学Q&A 読みたくなる日本史』『図解雑学 誰も知らない日本史の真実』(ナツメ社)、『うわさの日本史』(日本放送出版協会)などがある。

●座談会・司会:ビジネス作家 廣川州伸
●プロフィール
1955年東京生まれ。都立大学卒。サラリーマンを経験した後1997年に独立してコンセプトデザイン研究所所長。新規事業立案を支援する。現在、NPO法人日本ビジネス作家協会理事・事務局長としてJOIN(移住・交流推進機構)と「JOIN全国ミステリーツアー」で商店街の再生に取り組んでいる。○著書に『ゾウを倒すアリ』(講談社)、『偏差値よりも挨拶を』(東京書籍)『丸わかり世界のビジネス理論』(実業之日本社)講談社現代新書『週末作家入門 まず「仕事」を書いてみよう』など多数。

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その先を目指すコミュニケーション戦略
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熊野古道へ

月末に熊野古道へ向かいます。

水と木と土の聖地、中辺路へ。

農業関係者の方があちらこちらから集まります。

連載記事の題材にさせていただきましょう。

本当は2~3ヶ月うろうろしたいところですが、

2~3日で東京に戻ります。


さて、最近気に入った句を一つ。


わけのぼる ふもとのみちは おほけれど

おなじたかねの つきをみるかな

(一休さん) 

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2009年7月28日火曜日

新たな息吹

今日は原稿の締め切りをようやく一つこなしてから、
第二鉄鋼ビルで打ち合わせがありました。

新たな出会いに、わくわくします。

明日は姫路のちょっと先まで日帰り出張ですが、
行き帰りの新幹線のトンネルで、
イーモバイルの電波が途切れることが心配です。

糸電話にわくわくしていた頃が、
懐かしく思い出されます。

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2009年7月25日土曜日

浮遊する「政治」

このブログは、40歳を過ぎた僕が起業を志すというささやかな抵抗がきっかけとなって始まりました。不平不満を言ったり、肩肘張って何かを変えようとするのではなく、自分が変わることで、違う景色を楽しもう。

そう決めたのです。

設立した会社、イーネット・ブレーンの目標は以下の通りです。

http://www.enb-inc.jp/category/1291532.html
「新たな価値は日常生活に裏付けられた文化から生まれ、経済、政治へと伝播しながら社会全体の血液となります。 イーネット・ブレーンはその価値の消費と循環を常に意識した経済活動を通して、人間の精神の自発的進化を後押しします。」

今回の総選挙は、現在の日本がおかれている文化的、経済的条件を踏まえて、川の流れのように、方向付けられるだけです。

僕にとっては、たとえば自民と民主それぞれに入れ子構造になった「保守」も「革新」も、その他の「色」も、見当たりません。水墨画で書かれたような模様が、記憶の片隅にあるだけです。

「政治」を左だ右だと、無理やり分類する感性は、もう随分前に消費し尽くされています。だから、20代、30代の世代の人たちが社会にアクセスする時には、明確な意思決定も必用ありません。毎日の生活と同じ延長線で、総選挙も、思う存分口コミや噂話を楽しみながら、つぶやいて、ふわふわとつながりあえばいいのです。

浮遊する経済、浮遊する政治。ビジネスのタネは、その先に待っている浮遊する文化の中にきっと落ちています。

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2009年7月21日火曜日

解散総選挙でどうなる日本

戦後初となる真夏の総選挙。
果たして何が起こるのか。
その後どうなるのか。
後で自分で振り返るために
気になることをまとめておこうと思います。
あくまでもメモ書きです。

①民主圧勝
②20~40代有権者の口コミ効果が話題に
③外交はアジアへ少しシフト、地方分権進展
④農政は補助金ばら撒き復活するも企業参入は進む
⑤企業と自治体連携型の農業萌芽でパソナ本領発揮
⑥資源国の輸出関税引き上げ問題で林野行政に動き
⑦画期的な林業機械の開発計画発表⇒コマツはどうだ
⑧コモンズ投信が国内第一次産業関連へ投資開始
⑨農林中金の時限爆弾破裂
⑩市場公募地方債と町興しファンドブーム
⑪寺社事業支援と文化財保護法論議勃発
⑫議員立法で富くじ法案登場

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人間を幸せにするニュースって何?

不安定な天候が日本各地で続いています。ついさっきまでいい天気だったのに、突然雲行きが怪しくなって、ヒヤッとしたことはありませんか?都会で働くビジネスパーソンはもちろん、山や川などに出かける行楽客にとって、気象庁が発表するお天気情報だけでは、物足りなさを感じてしまう瞬間です。

特に厄介なのが夏に多発する「ゲリラ雷雨」。「ゲリラ雷雨」は、突発的かつ局地的に発生し、大きな被害をもたらすことで知られていて、現在の気象観測技術では、その予測は困難だと言われています。いったいなぜでしょう。

「ゲリラ雷雨」をもたらす雷雲は、“急速”かつ“局地的 ”に発達します。ところが、アメダスの観測は10分単位と間隔が長いため、急速に発達する雷雲の動きについていけません。また、従来の気象レーダーは、雨雲が2km以上にならないと認識できないため、局地的に発達する雷雲を見逃してしまう可能性があるのです。

そこで、世界最大の民間気象情報会社、ウェザーニューズ社(東証1部上場)は、この問題に挑むため、昨年からある取り組みを始めました。全国1万人以上の『ゲリラ雷雨防衛隊』の隊員の協力を得ながら、日本の空を監視し、平均で70%以上の確率で「ゲリラ雷雨」を事前に捉えて、その情報を利用者に知らせすることに成功したのです。

同社が管理している『ゲリラ雷雨防衛隊』は、月額315円の有料会員向けの携帯サイト内で発足したコミュニティから生まれました。担当エリアごとに登録している隊員たちは、隊長(同社)から「監視体制始動メール」が届くと、その場で観測を開始します。「現在の天気」「雲のある方角」「雲の成長具合」「雷鳴の有無」、そして、「肌で感じた感覚」などを入力し、写真などと併せて返信します。

隊員からの報告をもとに同社で分析し、予測に成功した場合には、隊員たちの功績を称える『本日の健闘結果メール』が全国配信されます。

今年は隊員の報告項目を昨年より増やして、昼モード、夜モードなどのそれぞれの時間に合った報告で、「ゲリラ雷雨」の観測に挑みます。隊員に支給する特製の方向磁石も用意され、2万個が配布される予定です。 HPの写真見たら、なんか、ほしくなっちゃいます。

今年の隊員の活動がいよいよ21日から始まるそうです。夏のゲリラ雷雨による“死亡者ゼロ”及び、“事前補足率90%以上”を目標にしている同社は、雷雲の位置をより細かく特定するための協力を隊員に呼びかけ、解析スピードを向上させることを目指すとのこと。

民間企業によって作られたニッチなビジネスモデルが、いつのまにか気象庁の観測技術をおいこしちゃう。これは、技術の進化ではなく、人間の意識の進化。ニュースが人間を幸せにするなんて、素敵だと思いました。
http://weathernews.com/jp/c/press/2009/090713.html
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2009年7月18日土曜日

【米】ツイッターV.S.【日】ミログ

mixiの中で認知度15%といわれている「ツイッター(Twitter)」」をご存知でしょうか?この数字が高いのか、低いのか、評価は別として、とても気になっています。

Twitterとは、「小鳥のさえずり」という意味で、英語でも日本語でも最大140字までの短文しか書けない「マイクロ・ブログ」のことです。現在、日本語版のツイッターユーザーは40万人。

私が現在書いているこちらのブログ「千のプラトー」は、「Blogger」というブログサービスを使っていますが、開発者のエバン・ウィリアムスが「Blogger」をグーグルに売却した後、「シンプルなコミュニケーション・ツール」として新たに開発したのが「ツイッター」です。

メールやブログの次に世界で情報革命を起こすとすると言われていて、新たなコミュニケーションツールとして世界で急拡大中。いわば、「WEB3.0」と言ったところでしょうか。2009年6月現在、ツイッターユーザーは、世界で3000万人いるといわれています。

ツイッターは、先日の中国のウイグル人V.S.漢民族の暴動で、マスコミの情報源となった他、イラン大統領選やオバマ大統領誕生の秘密兵器だったとも言われています。IT関係者の間では、マイケル追悼ムーブメントの火付け役としても有名です。

さて、このツイッターの日本語版が上陸して1年。

出てきました。日本でも・・・。「打倒ツイッター」を掲げる日の丸ベンチャーが立ち上がったというのです。「ミログ」というそうです。様々な使い方ができるらしいのですが、まだよくわかりません。

早速自分でも試してみようと思います。

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2009年7月8日水曜日

ホントの農業の可能性

金融機関の渉外担当者を主な読者としている『近代セールス』の取材を受けました。
発売されたインタビュー記事(NO.1086 2009年7月15日号) を先程、改めて読んで、気になリ始めたことがあります。著者校正で確認させていただいたので、編集の過程で出版社には何の落ち度もないのですが、本当にあれでよかったのだろうかと・・・。

「プロフェッショナルに聞く 中小企業への経営アドバイス~農業ビジネスはチャンスの宝庫 農業周辺にチャンスを見い出せ!~」
http://www.kindai-sales.co.jp/item/20907.htm
(本文データは読めません。興味のある方は、お買い求めください・・・。)

後悔したのは、文中で「日本の農業の現状は、注目されるようになった割に、依然として課題がある。しかし、だからこそ、改革・新規参入・起業ののり代が大きいのだ。」と結論付けたロジックです。

マクロ的な統計データだけを眺めても、農業の本当の可能性はなかなか見えてこないと、常々考えていますが、その主張を控えたのです。同時多発的に発生している新たな挑戦者たちの姿や、力のある農業経営者の方々の底力は、多くの人をなるほどと納得させるデータの裏付けをとらないと、理解してもらえないからです。

兼業農家を批判する気持ちは全くありませんが、一定水準以上の売上げを達成している専業の農業経営者の技術力の高さやビジネスセンスには、目を見張るものがあります。しかし、その因果関係を示すデータは、まだ調査規模が小さく、公の場で客観的な判断材料にするには時期尚早と判断しました。

混乱を招く可能性があるので、このブログでも触れませんが、私が気になっている数字とは、農業技術通信社が発行している月刊誌『農業経営者』の読者に対して行なったアンケートです。
(このデータが気になる方は、直接メールをいただければ幸いです・・農業技術通信社に問い合わせても、おそらく、教えていただけると思います。)

人様に伝える前に、自分の頭と足で、さらにリアルな農業の現場に迫りたい。そして、その可能性を見極めたい。一般的には注目されていない、私にとって想定外の、JAしっかりしてよ問題(隠れたサブプライム問題)の影響が、どこまで広がるか、冷静に見極めたい。さらに、既存のデータから見落としている農業の力強い兆しはないか、もう一度、吟味したい。その後、再度、伝えたい。そう考えています。


「意志あるところにしか道は拓かれない。望む未来にセオリーなし。」

この考えには一点の曇りもありません。経済事象は、意志の集積が一定以上進んだ時点で、予測不可能なスピードで変化していくものだと、歴史が教えてくれるからです。

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2009年7月5日日曜日

景気循環とマーケティングの接点とは?

昨年来の世界経済の低迷は、最悪期を脱したとの見方が出始める一方で、本格的な景気回復にはまだ時間がかかるだろうという専門家の発言が大半を占めています。

V字回復ではなく、たぶん、だらだらしたL字回復なんだろうな・・・。

このだらだらさ加減の行く末が、多くの人をイラ付かせていることと思います。

各国の財政政策から、今日のお昼ご飯は何にしようかという、個人のお財布事情まで、大きな影響を与えているマクロ経済学の分野では、これまで様々な時間軸で景気循環を捉えようとしてきました。

●周期3~4年スパンの在庫調整による「キチンの波」
●周期8~10年スパンの設備投資による「ジュグラーの波」
●周期20年スパンの住宅需要による「クズネッツの波」
●周期50年スパンの技術革新による「コンドラチェフの波」

たとえば、サブプライムショックは、コンドラチェフの波の「谷」にあたるとの解釈も可能で、こうした様々な景気循環説はとても便利です。

意外な線グラフを眺めながら、景気循環と結び付けたアイディアもあります。

「太陽黒点説」。

太陽の黒点の数が増えると、地球に降り注ぐ電磁波が増加して、人間の精神活動を活性化させ、経済活動も活発となるもの・・・。
太陽の黒点の数の増減は、ほぼ10年おきに規則的な動きを示していますので、ジュグラーの波の遅行指数と見ることができるかもしれませんが、現在、まともに実証研究をしている研究者はいないようです。
20年前に栗本慎一郎さんがカッパブックスで、はしゃいでいたくらいでしょうか・・・。

人類史上、人間は、常に未来を予測しようと試み、文明を発達させてきました。物理学の世界では一定の時間が経過する中で、物質がどう変化するのか、その法則を見つけ出すことで未来を予測します。
一方、マクロ経済学でも同じで、いろんな尺度で規則性を確認しようと、天文学の知識を動員してまで、その解明に情熱を燃やしてきたわけです。経済統計学は、ありとあらゆる尺度をテーブルの上に乗せては、その最大公約数を実体経済に当てはめようとしてきた歴史ともいえます。

自然科学をお手本にして発展してきたともいえるマクロ経済。その統計の手法を操る専門家の方には、次のフェーズに進んで、我々に知見を与えてほしいと思います。

昨今の世界経済はIT化とグローバル化によって、大変革し、複雑化した。その中で、今後、いったい何が世界経済に影響を与えるのでしょうか。

特に金融の世界では、一部のマネーの動きが、世界全体に大きく影響を与える仕組みを制御できなくなっています。この現象は、一個人の社会に対するコミットメントが、あらゆる分野で強い影響力を持ち始めた兆しとして、歓迎して受け入れればいいのではないかと思います。

一企業、一市民の発言や、経済活動が、経済全体に影響を与える時代。この発想は、「インフルエンサーマーケティング」や「論争マーケティング」の世界では当たりまえです。

たとえば、雑誌『宣伝会議』や『販促会議』に、エコノミストやアナリストの方が連載記事を書くような試みがでてくると、最高にクールだと思いますが、いかがでしょうか。

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2009年7月3日金曜日

「赤いハゲタカ」が日本の森を狙ってる?

昨年、日本の森林を、中国資本が水源地確保のために狙っているという噂を聞いて以来、ずっと気になっています。

5月には産経新聞でも記事になりました。

全国で、最終的に売買が成立したと確認できている案件はありません。未確認情報ばかりです。 昨年、林野庁が実態調査に乗り出したようですが、森林法では、1ヘクタール未満の山の売買は自由に認められていて、都道府県への報告義務もないため、制度上、実態を把握することができません。

農地法で農地の取引が厳しく規制されているのとは対照的に、民有林はかなり自由な取引が可能です。法律の網のかけ方に、大きな問題があるように感じます。

そんな中、日本初の森林ファンド「共有の森ファンド」を4月に立ち上げて、持続可能な事業として地域経済活性化に取り組むトビムシ。彼らの事業を全面的に受け入れた西粟倉村は、国産材の有効活用と地域の伝統・歴史・食文化を紡ぎ合わせ、移住者を受け入れる政策を進めています。その結果、岡山県で唯一流入人口が増加し続ける自治体となりました。

西粟倉村の事業を支える資金となる一口5万円のファンド。投資家は、意外にも都会の若い世代が多いとのこと。個人投資家というよりも、地域の外部応援団のような感覚です。まもなく第二次募集も予定していて、今月18(土)、19(日)には、泊りがけの投資家説明会も開かれます。これは、とても大切な試みです。 イベントでは、最近、C.W.二コルさんも推奨している山の食文化、鹿肉料理も振舞われ、地域の魅力が存分に味わえる説明会になるでしょう。

まずは、日本人自身が森林関連資源を有効活用することの大切さに早く気付かないと、取り返しの付かないことになります。日本全国の多くの森では 間伐が進んでいないため、光の届かない暗い環境下で、もやしのような木が増えています。このままでは立ち枯れや表土流出などによって、木材資源として価値を失うばかりか、水源地としての機能も低下してしまいます。

その中での、中国資本の動きは、当然といえば当然。地価の下落は、彼らからしてみれば、「これはチャンス」だと映ったとしても不思議ではありません。世界の水不足問題は深刻です。中国でも大きな政治課題となっています。

外資アレルギーが強い日本。その昔、不良債権を抱え込んだ日本の企業社会に舞い降りた欧米の「ハゲタカファンド」は、必要以上に恐れられました。今度は中国の「赤いハゲタカ」に日本の森が狙われていると、騒ぎになるかもしれません。

2007年に設立された中国投資有限責任公司(CIC)を「赤いハゲタカ」と呼ぶ人がいますが、映画でも、「赤いハゲタカ」が今上映されていて、改めて中国の巨大資本の動向に注目が集まりまじめました。
http://y8kjm.jugem.jp/?eid=1019

さて、「赤いハゲタカ」と似ていますが、全く意味が違う「赤いファンド」という言葉があります。昨年、村上龍さんのメールマガでも話題になった、「赤いファンド構想」・・・。
「赤いファンド」とは、社会主義的な理念を実現させるために多くの人が株主となり、生産手段や企業活動をコントロールする、というアイディアとして語られることが多いようです。

<村上龍さんの運営しているメルマガJMMの中での質問>
配信日:2008年12月15日
『世界経済が縮小する中、日本のメーカーでは、派遣労働者や期間工が真っ先にクビを切られているようです。わが国の雇用を維持する対策ですが、本当に可能なのでしょうか。』

少し長くなりますが、回答者の一人、三菱UFJ証券の投資銀行本部エグゼグティブ・ディレクターの三橋誠さんのコメントを引用させていただきます。
おそらく、「赤いファンド構想」の話題が初めて公になった記事だと思います。
ただし、JMMで掲載された全ての意見・回答は各氏個人の意見であり、各氏所属の団体・組織の意見・方針ではありません。

『極端な話、経済を全て中央官僚の設計に委ね、貿易を遮断し、供給する財を完全に統制可能であれば、そこに至るプロセスの時間の問題はあったとしても、完全雇用は可能だと思います。(略)

例えば明確に企業の雇用創出機能をこそ投資の尺度とするインターナショナルなレベルでの投資ファンド(「赤いファンド」(笑)とでも命名しましょう)を組織し、一定の影響力を持つ大企業の株主総会で確実な影響を持って「雇用を護ろう」と発言する基盤を持つなど動き出す必要があります。

要は資本利益率や配当性向にしか関心を持たないまるで翼賛会のようなイメージで捉えられる株主を、もっと多様な意識を代表する党派的な株主へと変化させるべきなのです。

少なくとも、株主を資本家そのものであるとか、資本家階級を代表するものとか考えずに、寧ろ労働者階級の利益を代表する投資家、資本を創出するということは、コロンブスの卵かも知れませんが、議会制民主主義の手続きの中で、国家を掌握する努力よりは有効な闘争の回路ではないか、と思うのです。(略)』

(出展全文)
http://ryumurakami.jmm.co.jp/dynamic/economy/article527_3.html

話を森林資源の問題に引き戻して考えると、トビムシの取り組む森林ファンド「共有の森ファンド」の持つ深遠な意義について改めて感心してしまいます。
トビムシの「共有の森ファンド」は、「赤いハゲタカファンド」とも「赤いファンド」とも、全く関係がありません。私の希求する勝手な国際的な仕組みつくりとも関係ありません。

ただ、一市民として、「共有の森ファンド」に、社会の関心が集まりさえすれば、似たような機能を持たせることができるのではないかと、勝手な期待が膨らんでしまうのです。

http://www.tobimushi.jp/

個人的には、国際的な水資源の共有化の仕組みをつくっていく選択肢もあるのではないかと、真剣に考えています。 「赤いファンド」のような極端な発想ではなく、「グリーンファンド機構」、あるいは「国際ウォーター管理機構」みたいな新たなスキームはできないものかと・・・。


いずれにしても、林野行政や世論は、まだ、森や水に関わる事態の重要性について充分な認識が進んでいないように感じます。 あるいは、気付かないフリをしているのでしょうか。

様々な事態を想定しつつ、できることを速やかに。
霧が立ち込め、未だその山容を露にしない今朝の相模湖の石老山を前に、 寝た子を起こすような刺激的なニュースが必用なのだと痛感しました。

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2009年7月2日木曜日

相模湖畔にて

懐かしい神奈川県の相模湖に来ています。
仕事の打ち合わせが遅くまでかかったので、 宿に泊まることにしました。

昔、駅前食堂「角屋」のまきえさんに教えていただいた民宿です。

腰の曲がったおばあちゃんは、
手すりにつかまりながら、
玄関のシャッターをあけてくれました。
夜遅くにごめんなさい。

ゆっくりとした動作とは裏腹に、
面と向かうと、躍動感すら感じるきれいな肌にびっくり。
今年87歳とは信じられない可愛いおばあちゃんです。

今夜の泊り客は、釣り人と私の二人だけ。
ひとっぷろ浴びさせていただいて、一仕事します。
6畳和室の二階の角部屋。
窓を明けると、暗闇の中、虫の音と微かに聞こえる湖畔の小波。
朝靄に霞む石老山の稜線が現れる前に、林業の企画、門前町の復興計画、ファッションブランドのイベント企画、一気に構想を練らねば。。。

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2009年6月28日日曜日

気持ちが動く瞬間

年表創造コミュニティー「histy」を開発した高橋誠氏が、動画やサイトのリンク集を送ってくれました。

かなり個人差があるとは思いますが、一つ、二つ、 お気に入りに出合えるかも知れませんのでご紹介します。
(★印:芹澤の感想です。)


■元気の素 リンク集

●動画

○Apple創始者・スティーヴ・ジョブスの伝説のスピーチhttp://www.youtube.com/watch?v=qQDBaTIjY3s
アップルのCEOのスティーヴ・ジョブスが2005年6月にスタンフォード大学の卒業式で行なったスピーチの動画です。
★昔、テレビ局のある女性デスクが、このスピーチを和訳してスタッフみんなに一斉メールで送ってくれたことがありました。ジョブスが言う「過去を振り返って点を繋げる」とは、「過去と他人は変えられないが、自分と未来は変えられる。」という意味だと思いました。

○環境問題の活動家・12歳の伝説のスピーチ 環境サミット@リオ http://www.youtube.com/watch?v=C2g473JWAEg
1992年6月。ブラジル、リオ・デ・ジャネイロでの「環境と開発に関する国連会議(環境サミット)」に集まった世界の指導者たちを前に、たった12歳の少女、セヴァン・スズキが行なった伝説のスピー チの動画です。
★セヴァン・スズキさんと交流を続け、環境文化活動を推進している文化人類学者の辻信一先生とは5年間お目にかかっていません。お元気でしょうか。セバン・スズキさん以外にも、辻先生が注目していた少女がいます。エクアドルでの地域通貨運動のリーダーをしていたぺニェレーラ。当時、僕は『ドルと戦う少女、ぺニェレーラ16歳』というドキュメンタリー企画を進めていましたが実現しませんでした。

○ランディ・パウシュの「最後の授業」
http://www.youtube.com/watch?v=nrFMRuB2lbA
末期ガンにかかって余命の少ない、カーネギーメロン大学のランディ・パウシュ教授が、2007年9月に行なった最後の講義の動画です。
★知性とは何か。叡智とは何か。人間の可能性を感じさせてくれます。

○明治安田生命 CM「あなたに会えて」シリーズhttp://www.meijiyasuda.co.jp/profile/event/dear/
生まれてすぐダウン症にかかり余命わずかと宣告された秋雪くんとご両親の関係を描いた「たったひとつのたからもの」は必見です。
★ラストのポーズは、自分にも経験があります。

○「一秒の言葉」キャンペーン
http://www.1byou-no-kotoba.jp/
「一秒の言葉」をテーマにつくられたセイコーのCMの動画です。
★映像作品としては、物足りなさを感じますが、もしかするとそこが狙いなのかもしれません。

○旅立つ日
http://www.youtube.com/watch?v=dSx9Ybc-IDY
象のお父さんが天国に旅立つ日を描いたアニメです。
★象の生態を前提にした作品なのでしょうか。僕は、WALKING TOURの方が好きです。

○WALKING TOUR
http://pya.cc/pyaimg/pimg.php?imgid=6468
人生の歩みをアニメで描いたフラッシュ動画です。人により評価は分かれるかもしれません。
★「旅立つ日」と比べると、より一般化・普遍化されているように思いました。

○「ありがとう」って言いそびれたヤツいる?
http://pya.cc/pyaimg/pimg.php?imgid=6133
亡くなった母親について書いた2チャンネルのメッセージをフラッシュアニメにまとめたものです。
★最近、なるべく口にするよう心がけている人がいますが、全然足りないもどかしさがあります。さらに、いまだに言いそびれている人もいます。

○Where the Hell is Matt? (2008)
http://www.youtube.com/watch?v=zlfKdbWwruY
マットがいろんな国のいろんな場所で踊っている動画です。
★マイケル・ジャクソンにもやってほしかった・・・。

○Everything Is Possible [Great Mix]
http://www.youtube.com/watch?v=FUCSJQjPEu4
すごいパフォーマンスを集めた動画です。
★big waveは圧巻。

○とてつもない日本のはっぱ隊
http://www.youtube.com/watch?v=kmz8bD8Rs4o
フジテレビ系放送されていた番組「笑う犬の冒険」に登場していたはっぱ隊の世界での反響をまとめている動画です。
★ばかばかしいけど、バラエティー番組の可能性を感じさせてくれます。

○思いは招く 植松努さん講演
http://www.youtube.com/watch?v=XNMiLEmHyNY
北海道の町工場で宇宙開発にチャレンジしている植松電機の植松努さんの講演の動画です。
★報道されているのは、彼の人生の中のほんの一面なんですね。

○名言集~元気の出る言葉たち~
http://www.youtube.com/watch?v=GsCpxjaxttM
元気の出る名言を集めた動画です。
★音楽がうるさい。結論の「ポジティブシンキング」というのは安直。「生きるとは結論を先送りにする叡智である」っていうのはどうでしょうか。

●テキスト

○逆説の十カ条『それでもなお、人を愛しなさい』よりhttp://blog.goo.ne.jp/pandagananda16/e/77a0553a7b62b081e4c27a3190b5e7f0
ケント・M・キース『それでもなお、人を愛しなさい』からマザー・テレサもよく言っていたという「逆説の十カ条」です。
★三浦綾子が言うとウソ臭いけど、これは少し納得させられます。

○『祝婚歌』
http://www5.plala.or.jp/kappa_zaru/shukukonka.html
詩人の吉野弘さんによる、結婚する二人を祝福する詩です。
★離れ業とでもいいましょうか・・・。僕は失敗ばかりです。

○「命を見つめて」
http://www.nishinippon.co.jp/news/2005/0116song/
ガンのために13歳で死去した猿渡瞳さんが、死去する前に書いた作文です。
★死を「穢れ」や「恐れ」として日常から切り離してしまった現代社会で、奇跡的な精神の進化を一瞬の内に成し遂げた偉人の言葉だと思いました。

○直感を信じろ、自分を信じろ、好きを貫け、人を褒めろ、人の粗探ししてる暇があったら自分で何かやれ。
http://d.hatena.ne.jp/umedamochio/20070317/p1
『ネット進化論』などの著書で知られる梅田望夫さんがブログ上で書いた記事です。
★今の日本には起業家精神を誤解している人が多いような気がします。
たとえば、緩やかな勾配の螺旋階段を歩いている人がいるとします。少し離れて横から見ると、きっと左右の往復運動に見えるでしょう。また、螺旋の上から覗き込めば、円運動をしてるように見えるでしょう。
右往左往しながら、堂々巡りしているように見えるかもしれませんが、二度と同じ場所を通過すとことはない。これが、進化の過程だと思います。
私のフレームワークは3つ。
①螺旋階段を自ら歩くこと
②螺旋階段を外側から観察すること
③螺旋階段を俯瞰して眺めること。

●その他

○ほめられサロン
http://homeraresalon.com/
自分の名前を入れると、いっぱいほめてくれます。
★最近話題になっているようですが、個人的には気持ち悪い・・・。ワンパターンが過ぎる。70歳代や80歳代用の言葉をもう少し考えてもいいんじゃないでしょうか?

○リグレト みんなで「ヘコむ」を楽しもう!
http://rigureto.jp/
日々の小さな「ヘコみ」や「後悔」を公開してみんなになぐさめてもらうというサイトです。
★とことん落ち込むことも大事なんじゃないの?そんなこと言う男はもてないんだろうな。

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2009年6月22日月曜日

地域×都会=?

地域と都会に住む人々をつなぐ取り組みが加速しています。

以前、私が訪れ、その森のすばらしさに感動した岡山県西粟倉村の木材が、クリエイティブなデザイナーと熟練技術を持つ大工の手で、「本物の家具」に生まれ変わる・・・。

「共有の森事業」を展開している㈱トビムシが、大工とクリエーターでつくる家具プロジェクト「DAIK(ダイク)」とコラボレーションして、地域の森林資源を活用した家具の制作を開始するというのです。

http://www.amita-net.co.jp/info/release-20090616-000897.html

トビムシは、国内初となる林業支援の事業ファンド、「共有の森ファンド」を創設していて、その第一弾となる岡山県西粟倉の事業に対する出資を募っています。
今回、具体的な商品化への目処が立ったようです。

提携先の「DAIKプロジェクト」を率いるのは、家具から住宅設計、路地裏のプロジェクトまで、生活デザインを多方面に展開している西田司氏。これまで、グッドデザイン賞など、数々の賞を受賞してきたトップデザイナーです。

いったいどんなものが出来上がるのでしょうか!?

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年表創造コミュニティー「Histy」ってなんだ?

仲間の友人が、ロサンゼルスから帰国して、すごいSNSを立ち上げました。
専用フォームに年代や出来事を入力するだけで年表を作成できる「Histy」というサービスです。資料を見て感心。サイトにアクセスしてびっくり。

私には、ITソリューションを自分で開発する能力はありませんが、新たなコミュニケーションツールとしてブレイクすると確信した次第です。

こんなのが、欲しかった・・・。まずは、動画の説明を。
http://histy.jp/?m=pc&a=page_o_movie_home

以下、リリースの概要です。

高橋誠氏が立ち上げた、ネットベンチャーのスマイルメディア(神奈川県大和市)が運営するこのサービスは、ユーザー同士で交流するSNS機能はもちろん、複数人で年表を共同制作することも可能です。

閲覧時は、入力した年代とタイトルが一覧表示され、クリックで出来事や画像が表示されます。ほかのユーザーと自分の年表を比較したり、コミュニティー機能を利用して複数のユーザーで特定のテーマについての年表を作ることも可能。

7月に追加する有料サービスを利用すれば、年表をCSV形式でダウンロードしたり、印刷することもできます。作成した年表は、年代とタイトル、できごと、画像を、専用フォームに入力して作成する仕組みで、「0歳」「1歳」といった年齢をタイトルにした「自分史年表」や、「有名人の年表」、「製品シリーズの開発年表」、「社史」などの作成が可能です。作った年表は、「ネット全体に公開」「Histyユーザーにのみ公開」など、公開範囲を設定できるようになっています。

有料サービスは、個人向けと法人向けの2種類に分けられていて、人向けは月額525円。法人向けは、初期費用、年間維持費用とも5万2500円かかりますが、機能はさらに充実しています。企業の専用ページを作成したり、社史をサイト内の目立つ位置に掲載したり、年表をブログパーツ化して、会社の公式ブログなどに貼り付けられる機能も付加されています。

このサービスは、自分史を記録した自費出版の書籍やビデオなどがシニア層の間で盛り上がっていることなどがきっかけだったといいます。1月にサービスを始めていて、現在の会員数は数百人。今後1年間で無料会員数10万人、個人有料会員数1000人、法人有料会員数100社を目指しています。これは、一気にブレイクするかもしれません。高橋誠氏は「年表のWikipediaになりたい」と意気込んでいます。

私としては、全国各地の郷土の文化・歴史をベースに、新たな地域経済活性化のツールとして、イーネット・ブレーンの事業に活用できないか、検討を始めています。
1年以内に、是非、英語版も作って欲しい・・・。 日本語で作成して、即座に英語に自動翻訳できる機能を!

高橋さん、がんばってください!

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2009年6月20日土曜日

七福神で大発見?

最近、縁あって、建築文化史の研究者、一色史彦先生とお話しする機会が増えました。先生は、世界的な七福神の研究家としても知られており貴重な著書を一般向けに書かれています。





これまで講演活動を続けながら七福神の巡礼コース「七福神巡り」を作ることで、日本の文化財の保護と活用を進め、地域社会の経済と人のこころを元気にしようと、宝船の運航に精を出してきました。

七福神の恵比寿さんは、誰でも知っているかもしれませんが、7つ全部言える人は、まずいないとおもいます・・。以下、一色史彦著『一休さんのモノにココロあり 七福神の創作者』を参考にして、ざっとおさらいしてみます。

①恵比寿さん
七福神の中で唯一日本の神様。生業を守護して、福をもたらす神として、日本の民間信仰の中で広く受け入れられてきました。

②大黒天(だいこくてん)
右手に持った打出の小槌は、振れば金貨がざくざく出てくると言われていますが、実はナマケモノの農夫に、もっとまじめに働きなさいと、頭をゴツンとやる時に使うのだとか。
その結果、流れた汗で、肥沃な大地で収穫が上がるという、とっても深~い意味があります。インドのヒンドゥー教では破壊神とされるシバ神の別名です。

③毘沙門天(びしゃもんてん)
左手に持っている宝塔には、財宝がぎっしり詰まっていています。 ヒンドゥー教でも財宝・福徳をつかさどる神として崇拝されています。

④弁才天(べんざいてん)
七福神の中で、唯一の女神。琵琶をもっていて、別名は妙音天。水を有するものという意味があって、こちらも、元来はヒンドゥー教の神様。ヒマラヤ山系からの雪解け水は、恵みの水ですが、大洪水を引き起こすこともあります。女を怒らすと恐ろしいのです。

⑤寿老人(じゅろうじん)
鹿がまとわり付いている、中国から来た福神で、長命・延寿を司っています。

⑥福禄寿(ふくろくじゅ)
道教で強く希求される3種の幸せ、幸福、封禄、長寿の全てを兼ね備えている福神。長い頭にはギッシリ知恵が詰まっているそうです。

⑦布袋尊(ほていそん)
七福神の中で、唯一実在の人物。大きな袋を抱えて町を歩き回って、人がくれるものを何でも匂いをかいでから、袋に投げ込んでいく変わり者?弥勒菩薩の生まれ変わりだったそうです。

①の恵比寿さんは日本の神様ですが、②~④はインドの神様、⑤~⑦は中国の神様。七福神は、見事な神道・仏教・道教の混合部隊です。
英語で表記するときは“the Seven Happiness Guardiands!”
キャラクターにして、ゲームやアニメにすれば、
新たな「クールジャパン」ブームがやってくるかもしれません。

さて、一色史彦先生は、一休さんが七福神を考案したという仮説を唱えていますが、今のところ、他の研究者からの異論は出ていないそうです。
結構な、大発見なのでは???


一色史彦略歴
http://www.kasumigaura.net/kokentik/daiku/1iro.html




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2009年6月10日水曜日

流れ星に願いを掛ける合理的根拠

紫陽花がきれいな梅雨の季節となりましたが、この季節、夜道を歩く時の楽しみは、残念ながら、一つ減ってしまいます。

空気のきれいな地方に出かけても、見上げる夜空に星を見つけることは難しくなってしまうからです。いまから梅雨明けが待ち遠しい・・・。

僕は、夜空に浮かぶ動かない星に向かって、のんびり願いを掛ける習慣はありませんが、流れ星に向かっては、急いで3回願いを唱えます。

反射的に願いをつぶやく行為。実は、これには、ロマンティックな意味ではなくて、目標の達成に効果があるとのだと、大真面目に考えています。

自分の目標について、常に具体的なイメージを持ち、さらに短いキャッチコピーとして意識されているテーマは、日常の全ての行動に影響を及ぼしているはずです。

チャンスを逃さず、いつでも反応できること。つまり、目標のイメージ化⇒単純化⇒意識化です。これこそが、目標達成の秘訣だと思うのです。

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2009年6月9日火曜日

林雅行監督との七輪談義・・・

今夜は、久しぶりに、私の師匠でもある、ドキュメンタリー映画監督の林雅行さんと一杯飲んでご機嫌です。
定番のホルモン焼きの店でも、肉の量が、この一年で、みるみるうちに、減量される世知辛い今日この頃・・・。メディア論から毎日の家族のエピソードまで語り合ううちに、元気になりました。

私の未来ビジョンは、今でも変わっていません。地道な日常を繰返すのみです。ありがとうございました。

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2009年5月31日日曜日

往復運動の深層

仕事の合間にコーヒーを飲んでいたら、自分の引っ越し遍歴のことが、再び気になり始めました。

20年間で、8回も引っ越しをしたとはいえ、マクロ的には、津久井郡⇒千葉県⇒津久井郡⇒千葉県と、2つの地点を行ったりきたり。

引っ越しの直接のきっかけは、結婚や離婚ですが、千葉県では、回わりに畑が残っている近郊農業が営まれている地域に住み、津久井郡では、森林と湖が見渡せる場所を探して家を借りていました。

今、思い返してみると、土と木と水。この3つの要素を見極めようと、吸い込まれるように、引っ越しをしてきたのかもしれません。2往復を終えた今、3往復目の運動につながるのか。あるいは、どこかへスピンアウトするのか。

スピンアウトとは、本来、自動車がスピードを出しすぎて、コースから飛び出すことをさした言葉ですが、ビジネスの世界では、企業内の一事業部門や、利用していない休眠特許などを売却して、新たな事業体が生まれることを意味しています。

始まったばかりの僕の事業が、想定以上に急展開する可能性は、今のところ見受けられません。極めて牛歩です。

しかし、もう一度、綿密な事業計画を立て直して、日々のスケジュールにまで、ブレイクダウンしてみようと思います。
そして、仕事場の整理を始めましょう。

時間と空間をコントロールしているのは、他人事の法則ではなく、自分の「意識」なんだという実感が沸いてきました。

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シンクロの波状攻撃

廣川さんのメルマガに対する感想を、このブログでも紹介しましたが、その後も、不思議なシンクロニシティが続いています。

ユング派の心理学では、直観的な意識と行動が調和する過程を、「個体化」といい、ユングは、「個体化」された人間の意識のコミュニケーションを通じて、現実の出来事が形成されると主張しています。これがシンクロニシティです。

果たして、僕の意識は、「個体化」され、誰かの意識とコミュニケーションを始めたのでしょうか・・・。

さて、今回の一連のシンクロニシティは、どうも引っ越しと関係があるらしい。引っ越し魔の僕は、これまで20年間で、8回の引っ越しを経験してきました。
初めて東京の千駄木のアパートに引っ越しをして以来、

1.津久井郡の藤野町
2.相模湖町①

3.千葉県の検見川
4.花見川①
5.花見川②

6.津久井郡の相模湖町②

7.千葉県の北柏
8.そして、現在の市川。

グーグルアースの衛星写真で俯瞰してみると、2つの地点の往復運動を繰返していることに、気が付きました。東京の千駄木以来、引っ越し先は、津久井郡⇒千葉県⇒津久井郡⇒千葉県。

もしかすると、今年の夏頃、津久井郡に引っ越すきっかけとなるエピソードが、近々発生するのかもしれません。

さて、2~3年に1回のペースで引っ越しを繰返してきたわけですが、実は、引っ越しの度に、ふと立ち寄りたくなる、気になる店があります。

その店を初めて訪れたのは、千駄木時代。散歩の途中で見つけた、上野のチベット密教美術の古物商「多羅庵」です。

「多羅庵」では、仏画・仏像・法具・アクセサリーなどを輸入して、販売しています。
http://www.didisworks.com/

20年間で、この店で買ったものといえば、初めて訪れた時に、数千円で手に入れた、砂曼荼羅のポスター1枚だけ・・・。

その店の主人から、突如、はがきが舞い込んできたのです。

「多羅庵」は、上野から銀座に引っ越し、ここ数年は、店を閉めていたと、葉書に書いてありました。
http://www.didisworks.com/anjunokotoba.htm

ところが、「サガダワ」という、チベット暦でお釈迦様の誕生日にあたる5月30日に、店を新装再開することになって、土日だけの営業を始めるというのです。

5月30日、つまり昨日は、新しく設立した会社の仕事の打ち合わせでした。そして、設立記念パーティーくらい開かないとなあと、そんな話も出ていたのです。

新装開店の法要&食事会には、いけませんでしたが、なんとしても、早く店の様子を見に行きたいと、気持ちが急いてきました。そして、会社の設立記念パーティーも開かねば・・・。

ビジネスブログ系の内容としては、政治と宗教はタブーだと言われています。でも、どうしても書かずにはいられませんでした。

今日は、仕事、はかどりそうです。

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メルマガに潜む曼荼羅?

先日、会社の顧問の一人としてお世話になっている、廣川州伸さんが発行しているメルマガに、感想を送信しましたところ、メルマガ上で引用していただきました。

その数日後のこと。20年前に、僕が講談社に対して、メディアミックスに関する、商品開発のコンセプトを提案した時の資料が、書棚の奥からバサっと落ちてきました。

廣川さんに引用されたメールと、僕が作成した大昔のプレゼン資料の内容が、シンクロしていたため、久しぶりに、不思議な感覚に陥りました・・・
どちらも、仏教の世界観を象徴的に表現した曼荼羅から、「気付き」を得たものでした。
メールの該当部分を、改めて掲載します。

「ビジネス作家通信-仕事で幸せになろう!」
怒涛の365日連続第110号(2009年5月21日号)
発行:コンセプトデザイン研究所所長・作家・廣川州伸
http://archive.mag2.com/0000281725/20090521060000000.html

元NHK&テレビ東京ディレクターの芹澤比呂也さんから、本メルマガの感想と意見が届きました。ちょうど、火曜日のテーマを「サムライ交友録」に変えようと思ったときでした。火曜日の記事を読んで書いてくれたのか、たまたまシンクロしたのか、わかりません。でも、人にフォーカスする方針は、強化したいと思います。

◆メルマガ読んで再発見

3月の一時期、どういうわけか受信フォルダーからはじかれて、迷惑メールのフォルダーに入れられていたメルマガを、引っ張り出して読んでみました。

このころのメルマガは、特に、日常雑多ネタからの考察や、有名人がらみの教訓ネタが散見され、個人的には一番面白かったです。

何が面白かったかというと、人生経験豊かな人間が、さらにいろんな場所で、長い時間軸を経た人や物について、率直な「気付き」をわかりやすく語っている点です。

その対象は有名人でも、無名の市井の人々でも、また、自然であっても、人間がささやかな日常の中で、生き方に関わる叡智に触れたときの心の動きは、読むものの心を揺さぶります。

休みの日に散歩から戻り、ポスターを眺めながら考えてみました。「気付き」とは、心の動きの連鎖の数が多いエピソードほど、複雑で、味わい深いものになるのではなかろうか。

人間社会の中で営まれる、感謝や感動、悲しみや怒りなど、様々な感情の連鎖。さらに、その様々な感情が渦巻く人間社会を、あるときは荒々しく、またあるときは優しく、変幻自在に包み込んでいる自然。これらは、何重にも入れ子構造になった、曼荼羅そのものです。

僕の部屋には、胎蔵界曼荼羅と金剛界曼荼羅のポスターが、一枚ずつ貼られています。 それぞれ、空間と時間を象徴しているものだと、勝手に単純化した解釈で、朝と夜に、眺めています。

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