2009年7月8日水曜日

ホントの農業の可能性

金融機関の渉外担当者を主な読者としている『近代セールス』の取材を受けました。
発売されたインタビュー記事(NO.1086 2009年7月15日号) を先程、改めて読んで、気になリ始めたことがあります。著者校正で確認させていただいたので、編集の過程で出版社には何の落ち度もないのですが、本当にあれでよかったのだろうかと・・・。

「プロフェッショナルに聞く 中小企業への経営アドバイス~農業ビジネスはチャンスの宝庫 農業周辺にチャンスを見い出せ!~」
http://www.kindai-sales.co.jp/item/20907.htm
(本文データは読めません。興味のある方は、お買い求めください・・・。)

後悔したのは、文中で「日本の農業の現状は、注目されるようになった割に、依然として課題がある。しかし、だからこそ、改革・新規参入・起業ののり代が大きいのだ。」と結論付けたロジックです。

マクロ的な統計データだけを眺めても、農業の本当の可能性はなかなか見えてこないと、常々考えていますが、その主張を控えたのです。同時多発的に発生している新たな挑戦者たちの姿や、力のある農業経営者の方々の底力は、多くの人をなるほどと納得させるデータの裏付けをとらないと、理解してもらえないからです。

兼業農家を批判する気持ちは全くありませんが、一定水準以上の売上げを達成している専業の農業経営者の技術力の高さやビジネスセンスには、目を見張るものがあります。しかし、その因果関係を示すデータは、まだ調査規模が小さく、公の場で客観的な判断材料にするには時期尚早と判断しました。

混乱を招く可能性があるので、このブログでも触れませんが、私が気になっている数字とは、農業技術通信社が発行している月刊誌『農業経営者』の読者に対して行なったアンケートです。
(このデータが気になる方は、直接メールをいただければ幸いです・・農業技術通信社に問い合わせても、おそらく、教えていただけると思います。)

人様に伝える前に、自分の頭と足で、さらにリアルな農業の現場に迫りたい。そして、その可能性を見極めたい。一般的には注目されていない、私にとって想定外の、JAしっかりしてよ問題(隠れたサブプライム問題)の影響が、どこまで広がるか、冷静に見極めたい。さらに、既存のデータから見落としている農業の力強い兆しはないか、もう一度、吟味したい。その後、再度、伝えたい。そう考えています。


「意志あるところにしか道は拓かれない。望む未来にセオリーなし。」

この考えには一点の曇りもありません。経済事象は、意志の集積が一定以上進んだ時点で、予測不可能なスピードで変化していくものだと、歴史が教えてくれるからです。

PR通信社 イーネット・ブレーン
その先を目指すコミュニケーション戦略
http://www.enb-inc.jp/

0 件のコメント: