2011年9月29日木曜日

お薦めのビジネス関連記事



※このブログはFC2経由でアメブロに引っ越しました。
http://ameblo.jp/yarohiwazarise/



ビジネスに関するお薦め記事をピックアップして整理しました。
お暇な時に少しずつご高覧いただけますと幸いです。

メッセージボードのリンク機能が使えなくなっているため
一般記事としてインデックッスを再構築しました。






●●このブログは一体何なんだ?●●
PR通信社は港
プラトーとは何か
インドの辺境地と『全能思考』

●●POST 3.11の世界●●
POST 3.11の日本の歩む道
東北復興支援策の深層~「百姓」文化の底力~①
東北復興支援策の深層~「百姓」文化の底力~②
東北復興支援策の深層~「百姓」文化の底力~③
東北復興支援策の深層~「百姓」文化の底力~④
初夢で吉夢を見るおまじない

●●農業の可能性はどこにある?●●
ホントの農業の可能性
農業の2つの可能性
「百姓」とは何か其ノ壱
「百姓」とは何か其ノ弐
安心・安全でない食べ物とは何か
地面の上と下
草食系男子は土に眠る?
球根と切り株
コメ先物取引問題の視点を整理

●●林業は必ず産業化できる●●
国産材に乾杯①
国産材に乾杯②
国産材に乾杯③
林業再生に必用なこと
日本と産油国①
日本と産油国②
神去なあなあ日常
「赤いハゲタカ」が日本の森を狙ってる?

●●地域経済の深層●●
地域×都会=?
リージョナリズム再考
三方良しのビジネスモデル

●●経営者のための思考マナー●●
チェス⇒将棋⇒囲碁で事業の達人に!①
チェス⇒将棋⇒囲碁で事業の達人に!②
消費者を学習させるブランド戦略
段取り9割のビジネス成功術
たまには寄り道も悪くない
介護業界で話題の「ひもときシート」

●●新時代のメディア論●●
いいじゃないか、サブリミナルで
ポストモダニズムの産業論
広告代理店不況の次はPR会社淘汰の時代へ
動画PRとクリエイティブ
マスメディアとネットメディア

●●ストーリーマーケティング入門●●
ストーリー・マーケティング講座①
ストーリー・マーケティング講座②
ストーリー・マーケティング講座③
ストーリー・マーケティング講座④

★★箸休め:お薦めユーチューブなど★★
気持ちが動く瞬間
Love google Chrome Music Mixer !

●●トヨタの責任と市民の責任●●
回生と改正
トヨタリコール問題 深層の真相~親亀こけても小亀を守れ~
CSRとは何か①
CSRとは何か②
CSRとCSI
CSRからアグリ事業創出へ~今こそトヨタの底力を~

●●ちょっと不思議な世界●●
往復運動の深層
シンクロの波状攻撃
メルマガに潜む曼荼羅
欲求の構造モデル
モチベーションはどこからやってくるのか
記憶の断片
本日の日暮れ
流れ星に願いを掛ける合理的根拠

●●「価値」をワープさせるマーケティング●●
浮遊する「政治」
人間を幸せにするニュースって何?
「AISEP(アイセップ)」でニュースの循環を見える化
『1Q84』とマーケティング
景気循環(マクロ経済)とマーケティングの接点

●●頭の柔軟体操●●
車中読書
相模湖の伏流水を辿る
一休さんの道歌の世界
空の名前
月・人・石
マジック・アワー


To be continued.

2010年11月14日日曜日

ブログのお引越し

この度、ブログはFC2経由で
サイバーエ―ジェント社のアメブロに引っ越しました。
Blogger様お世話になりました。

http://ameblo.jp/yarohiwazarise/

2010年8月8日日曜日

アフェリエイターにうんざり

ネット上のあちこちで溢れかえるアフェリエイターや
そのノウハウ情報にはうんざりします。

様々なビジネス展開の中で
IT技術の活用は必要不可欠ですが、
基本的なビジネスアイディアをなぜ自分で
作ろうとしないのでしょうか。

ビジネススキームを生み出す心地よさを
知らない人が多いのではないかと
心配になります。

エンジンを組み立てるように
絵を描くように
粘土をこねて造形するように
なぜ自分の世界観を
表現しようとしないのでしょうか。

何を面白がるかは人それぞれ。
他人の価値観に踏み込む不毛さは
もう十分味わってきたつもりなのに、
やっぱり、ときどき気になってしまいます。

日本経済の閉塞感の原因は
ここにあるのだと思います。



PR通信社 イーネット・ブレーン
その先を目指すコミュニケーション戦略

2010年6月28日月曜日

1Q84ブック4の必然

村上春樹の『1Q84』ブック1~3を読んで以来、
どうもモヤモヤしていました。
(リンク先ネタばれ注意)




そして、ようやく気が付いたことがあります。




ブック1、ブック2で、
オウム真理教を髣髴とさせる
新興宗教が出てくるのですが、
そこから分裂したグループのリーダーの娘が
ヤギの死体と暗闇の中で閉じ込められる
経験をします。




このシーン、古代の神話の世界共通のパターンでもありますが、
村上春樹は
30年前にニューアカデミズムブームの火付け役の一人だった
中沢新一のある体験を意識して
小説のプロットに組み入れたのかもしれません。


ネパールでチベット仏教の修行をしてきた中沢新一は
『チベットのモーツアルト』(1983年/せりか書房)で一躍有名になって、
その後、オウム真理教擁護(と解釈されたSPA!発言)で
散々マスコミに叩かれて沈んでいきました。






その後、中沢新一が第3回小林秀雄賞を受賞した
『対称性人類学――カイエ・ソバージュV』(2004年/講談社)では、























チベット仏教の修行のフィールドワークの記録として
殺される山羊を自分の母親だと観想して、
山羊との同質性を感じた経験が語られています。



そして、以下のようなくだりが出てきます。




(以下引用)

かつて世界人間動物、個人と全体を区別することのない
「対称性」の思考に彩られていた。
そこでは支配 ― 被支配の隔てもなく、
死と生の間にすら決定的な差異は認められていなかった。

ところが、国家一神教に象徴される「非対称性」の力が
世のすみずみまで行きわたった結果、
あらゆるところで深刻ないきづまりが生じているのだ。

人類本質が「対称性」にあるため、
「非対称性」の社会では必然的に閉塞へ追い込まれていくのである。
とはいえ、今さら国家のない時代に戻ることなどできるはずもない。
そこで示されるヒントのひとつ仏教である。
じつは、仏教こそ対称性を極限まで磨きあげた思想なのだ。


(以上引用)






















※源流はカルロス・カスタネダの『呪術師と私』(1972年/二見書房)を
当たるといいです。
さらにその評論、真木悠介『気流の鳴る音』(1977年/筑摩書房)も。
二元論の世界観を相対化するためには、
風車のように各事象を回転させ続けるしかないと
なんとなく感じるかも知れません。








★タモリ、糸井重里、中沢新一の
わかりやすい対談形式の講演会。
仏教以前の人類の叡智と
日本人のアイデンティティーの地下茎を
掘り起こしてくれる秀逸な記事です。

【ほぼ日刊イトイ新聞】
「はじめての中沢新一。アースダイバーから、芸術人類学へ。」




★少し長いので元気な時に

「芸術人類学とは何か」
多摩美術大学芸術人類学研究所
一言で言えば







つまり、村上春樹は、
小説の形で「対称性人類学」を
描こうとしていているのでは?




ブック4のプロットは既に完成しているに
違いありません。






























私はビジネスを通して対称性人類学」の世界を
見てみたいという衝動に駆られています。




昨年以来、カスピ海の北西にあるロシアの共和国、
カルムイクが気になってしょうがありません。




ここの大統領は、日本語も上手で
どこかの国の元首相の奥さんのように
UFOや宇宙人を見たといって、
ちょっとした騒ぎになっています(笑)。


APF通信BBニュースによると
カルムイク共和国のイリュムジーノフ大統領は、
「透明のチューブに入った宇宙人」を見たというのです。


その光景を想像すると、『1Q84』ブック3で
登場人物の川奈天吾が入院している父の
見舞いに行ったときに、
病室のベットで見た「空気さなぎ」の世界を
彷彿とさせます。






カルムイクはヨーロッパ圏で唯一の仏教国とも
いわれていて(地理学的には誤りですが広義で)、
ダライラマとも関係が深い国です。


ところが、国内にはモスクもチャペルも国が建設していて
一神教世界との宗教的調和に成功しています。




不思議な場所です。


















































PR通信社 イーネット・ブレーン
その先を目指すコミュニケーション戦略


2010年6月16日水曜日

PR通信社は港

イーネット・ブレーンという「PR通信社」を作った訳は
いくつかありますが、一番大きな理由はやはり成長余地が
最も大きな立ち位置だと感じたからです。

現在、PR業界の市場は成長中で
740億円程度(08年)と推計されますが
実はここにはたいした意味はありません・・・。

我々はクライアント様と仕事をする中で
各業界のブルーオーシャン領域を常に感じ取りながら
風を帆に受けられる心地よいディンギーに乗船します。

ティラー(舵棒)とメインセイルを操るのは
基本的にクライアント様の役目です。

ハイクアウトして船のバランスをとったり
すばやくジブセールを張り替えるのがPR通信社です。

時には役割をチェンジする時もあります。


未来の社会で求められるはずの事業領域を見極めるために
海上に吹く風を波の模様と色で確認しながら
タック(方向転換)をします。





今後、有望領域と言われてるたとえば「環境」。
あるいは新興市場といわれる地域「BRICs」。
これらは既に中堅・大企業のレッドオーシャンとなっています。

ブルーオーシャンの事業領域と地域のマトリクスで
ポートフォリオを組んで
荒削りでもいいから複数の事業モデルを作り込むことが
リーマンショック以来の起業の作法でしょう。

そんな理論は聞いたこともないよと、
反論する方もいらっしゃるかもしれません。

が・・・

時代の変革期には「選択と集中」戦略からは
コンサバティブな縮小均衡路線しか生まれません。
単発のニッチ路線もあっけなく吹き飛んで
「沈」してしまいます。

艦隊は組めませんが
ウインドサーファーにぶつからないように注意しながら
ディンギー船団を組むといったところでしょうか。

次の寄港地には、
すでに大勢の仲間が待っています。




さらにその先にも・・・。




4級船舶の免許くらいは早く取得したいものです。



目指す寄港地は各々で決めてください。



















PR通信社 イーネット・ブレーン
その先を目指すコミュニケーション戦略

2010年5月26日水曜日

インドの辺境地と『全能思考』

棚の資料を探していると
20年前の古い封筒が出てきました。
インドに隣接しているパキスタン、中国との国境沿いの写真です。

Google - インド 地図
http://www.worldmapfinder.com/Map_Earth.php?ID=/Jp/Asia/India


デリーから列車とバスを乗り継いで
ひたすら西へと向かいタール砂漠へ。
インド北西部のラジャスターン州のはずれです。

ここから先はジープをチャーターするかラクダを借りるか・・・。



私はラクダを借りました。キャメルサファリーの始まりです。






当時、砂漠の中に点在するモスリムの集落のほとんどは
インド国軍とのゲリラ戦に備えてもぬけの殻になっていました。





ラッシーを作り振舞ってくれた留守を守る婆さんと子供たち。




帰国後に郵送した写真は届いたのだろうか。












































村人がひくハルモニウムはお世辞にもうまいとはいえませんでしたが、
HIROYA~と名前を入れて謳う歓迎曲を披露してくれました。

※ハルモニウム≒持ち運び可能な小型オルガン
http://homepage2.nifty.com/fhifan/Insts/jabaras/harmo.html

























キャメルサファリ3日目には
ラクダの背中に揺られて尻の皮はずるむけ。
やがて、かさぶたが痒くなり、暑さで頭はくらくら。

私が選んだ元気で若いラクダは
揺れが激しく乗り心地は最悪だったのです・・・



ラクダ君は塩なめて元気いっぱい。






















キャメルロードの脇には時々井戸がありますが
枯れてしまって使いものにならない時もあります。


水のペットボトル1ダースをラクダに背負わせていましたが
容器が擦れて壊れてしまい、すぐに3本ダメにしてしまいました。


ミネラルウォーターの種類は数え切れないほどありますが、
最近、私のお気に入りの水はこれです・・・。
カナダの氷河水。中堅のゼネコンが輸入販売しているやつ。
http://www.icefield.jp/
F1レーサーやアイドル以外にもシェフの間でブームなのかな?
http://www.grublo.jp/yokomizo/?itemid=875



ようやくオアシスにたどり着いて
水溜りの底の泥の匂いを草の種と一緒に嗅ぎました。






いつのまにか
地平線の向こうからやってきたヤギたちも
水浴びをしに集まってきました。





















パキスタンとの国境は砂丘の中にあります。
夜の砂嵐に怯えつつも、
一瞬凪いだ時の月夜の明かりに魂が吸い込まれた記憶。

























ラジャスターン州を北上すると
ジャンムーカシミール州のシュリナガル。


この一帯は、のどかな湖の景色とは裏腹に
現在でも外務省が渡航延期勧告(危険度3)に指定している
紛争地帯。


インドとパキスタンの停戦ラインは森の向こう側です。


















船宿では夜中になると森の方から銃声が響き緊張しますが
夜明けには静まり
こんどは小鳥のさえずりが聞こえてきます。

蓮の花が湖面に広がっている光景を眺めながら
眠りにつきました。

昼下がりの目抜き通りで
土のうを積んだ交差点に立つ兵士の写真を撮ろうとすると
銃口を向けられて冷やりとしました。












バスに揺られて今度は東へ。
チベット仏教の聖地ラダック地方に向かいました。

途中でインド国軍によるパスポートチェックが
3回ほどありました。


インドと中国の国境沿いの山岳地帯。
軍事ロードはヘアピンカーブの連続です。
谷底にバスが転落していましたが放置されたまま。


更に進むと再び路肩を踏み外したバスが横転している光景が
目に飛び込んできました。
あきらめ顔の運転手が近くの石の上に座り込んでいました。


レーにたどり着いた時には
風邪と疲労と高山病の症状で病院に転がり込みました。



















レーの町は標高3500メートル。
空軍基地の脇に立つ唯一の病院の床にへばりついた時
かすかに漂っていたのは乾いた薬品の匂い。

処方箋を書いてもらい街中で薬を買って
近くの安宿でからだを休めました。

4日間、朦朧としながらボーっとしていましたが、
天井に見飽きてヘミスゴンパに向かいました。

薄暗い建物の中にある鮮やかな曼荼羅を見上げていると、
不毛な大地にぱっくりと口を開けた
天国にいるような気分になりました。







20年後の日本。



飽食を尽くして首の上までウンコにまみれている
現代の日本の不景気とはいったい何なのか。

ググッたついでに
グーグルアースを眺めよう。





(2010年1月14日木曜日欲求の構造モデル

↑再度ご覧下さい。

「欲求の構造モデル」のアルコールランプの位置は
自分の「意志」で移動できます。

ビジネスパーソンの場合は、
ちょっと怪しげで好き嫌いがあるかもしれませんが
神田昌典さんのユーチューブ動画『全能思考』を視聴してから
5つのビーカーとアルコールランプをイメージしてみると
自分のチャートがつくれるかもしれません。


問題解決したいテーマがどのビーカーに当てはまるのか。


問題解決するためには、
問題を熱して蒸発させて昇華させなければなりません。


その動機付けとなるエネルギーの根源は
人生経験や学習によって身に付いた「理念」や「価値観」となりますので、
借り物の思考パターンでは役に立ちません。

 
今後、ブログの中でも
もう少しわかりやすく整理していきましょう。







PR通信社 イーネット・ブレーン
その先を目指すコミュニケーション戦略

2010年1月22日金曜日

週刊ダイアモンド twitter狂詩曲

ビジネス誌「週刊ダイヤモンド」のツイッター特集の編集過程で、勝手にアイコンなどが使われたとクレームが発生。タイムラインの中でちょっとした騒ぎになっています。

ことの真相を確かめるほど時間が取れないため、詳しい経緯はよく分かりませんが、些細なボタンの掛け違いだと思います。私の知る限り、編集部の方々は非常に謙虚で著作権に関してもしっかりしている印象があり、脇の甘さは感じられないのですが。

状況はまったく異なりますが、昨年の夏に、選挙に絡めてあるIT企業のプロモーションのお手伝いをした際に、クライアント様のHPに公職選挙法関連で批判・質問メールがきてドキッとしたことがあります。一晩のうちに複数の弁護士とマスコミ関係者、顧問の方と緊急協議して対応して問題ないと確認した結果、トラブルは一切発生せず。コンプライアンス上も問題ありませんでした。

PRコンサルタントとしてはお客さまのブランドをどう守って、どう高めるかの結果責任が問われるわけで、ちょっとした不可抗力からも発生する「ネット炎上」は許されません。それこそ命かけるわけです。これはオーバーな表現ではありません。

私はテレビ局にいた時に、企業の危機管理と政党の選挙に強い外資系PR会社2社を取材したことがありますが、コンサルタントとしては、取材する側とされる側双方の立場を考慮して戦略を立て、PRのノウハウを見える化し、経験知を蓄積していただく事を大切にしています。

結果的に、広報PR業界で言われるところの「危機管理」について実践的にクライアント様と協業することで、ブランディング上もかなりいい仕事ができたと総括しています。

ツイッター上では伝達のスピードが桁違いに速いため、これまでの伝達手段のバリエーション以上に、つながりが強いものと弱いものを複数適切に組み合わせて、情報のキャッチボールをするセンスが必要なんだと思います。

これまでの通常のマーケティング現場でも、一斉メール、CC、BCC、私信メール、メルマガ、郵便DM、faxDM、電話、面談まで、あらゆるコミニュケーション手段の強度を階層化しながら、バランスよく組み合わせられています。

出版不況の嵐が続く出版社はもちろん、あらゆる企業にとって、今後ツイッターなどのミニブログをマーケティング戦略にどう組み込むのか、大きな課題となっています。
とはいっても、私自身、試行錯誤の繰り返しで偉そうなことはいえませんが。。。

PR通信社 イーネット・ブレーン
その先を目指すコミュニケーション戦略
http://www.enb-inc.jp/

2010年1月21日木曜日

「コメ戸別所得補償制度の落とし穴」の隣にも落とし穴

1月20日の日経新聞夕刊で、「コメ戸別所得補償」の解説記事が掲載されました。これまでも農業問題を真摯な姿勢で取材されてきた編集委員・樫原弘志さんの「ニュースの理由」欄です。
感想含めて、思いつきのメモがきとして。

①農政の重大なほころび

日経新聞の記事は、今回のモデル事業は食料自給率向上の効果は乏しいだろうという、冷静な調査分析記事になっていて、とてもわかりやすい内容です。食料自給率向上のために米粉用米や飼料用米の作付けを誘導する補助金体系が、皮肉にも財源不足の壁にぶつかることを示唆しています。

2010年度はあくまでもモデル事業ですが、2011年度から本格的に実施される制度設計の際には、支払い対象となる農家を吟味しなければなりません。たとえば農業を職業として選択している主業農家約35万戸程度に絞り込む。国際競争力を高めるための構造改革も必須。

夏の参院選で政策論議のテーマになることを期待しますが、補助金と引き換えに票田を確保したいのは自民も民主も同じで、必要以上に弱者を支援する形を作りたがる共産党も言い出せない。すると、新しい政党の登場を待つしかないのでしょうか・・・。

このあたり、さらに踏み込んだ樫原さんの記事がもっと読めるようになるといいのですが・・・。

※農家の分類について
http://www.maff.go.jp/j/use/tec_term/toukei.html


②食料自給率向上キャンペーンに振り回されるな

食料自給率を政策の目標にするなら金額ベースで統計を発表するべきです。戦後の食べ物がない時代でもあるまいし、カロリーベースで議論してどうする。

2011年度から本格導入される戸別所得補償制度の設計では、コメ農家だけでなく、野菜、畜産農家など農業全体の補助金政策の見直しが始まります。その議論の過程で、ようやくカロリーベースで食料自給率を計算し続ける現在の統計手法の矛盾について一般に理解が進み、訂正せざるを得なくなるでしょう。

自給率向上に貢献できないカロリーの低い「野菜」。
飼料は輸入比率が高いため計算上生産するほど自給率が下がる「畜産」。
食べれない!「花」。

これらを生産している農家は縮小?

政策ではもちろん縮小するとはいっていませんが
カロリーベースを前提にして
自給率向上キャンペーンをしている限り、
結果的に論理矛盾を起こすということです。

致命的な誤解を与える恐れと、関係農家のプライドと
意欲を削いでしまうということです。

食料自給率の目標とそれを達成させるための農業のあり方について議論している「食料・農業・農村政策審議会」では、同時に社会インフラとしての農村の多面的な可能性を引き出すための基本政策の策定作業も進めています。
審議会の名称となっている3つの言葉、食料・農業・農村。今のところ、それぞれかみ合っていないように見えます。

※「食料・農業・農村政策審議会企画部会」公表資料http://www.maff.go.jp/j/council/seisaku/kikaku/bukai/17/index.html


③複合的な政策矛盾

・財政破綻リスクを抱えたコメ戸別所得補償制度
・危機感煽るための食料自給率向上原理主義
・企業参入を過大評価する農村振興策

互いに相手を打ち消すような3色のインクが画用紙に垂らされている感じ。今後、環境分野と高齢者を中心とした福祉分野が加わり、画用紙の上はますます複雑な模様になっていくでしょう。


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2010年1月14日木曜日

欲求の構造モデル



企画書の作業が煮詰まって、書棚の資料を探していました。すると、20年ほど前の懐かしい学生時代のメモ帳が出てきました。


人間の欲求の構造をモデル化したものです。草間彌生の作品で使われていたような、ミラー式の覗き見タイプの立体モデルにできないかなあと、設計図を作っていた当時を思い出しました。



きっかけは戸越銀座に住むS子ちゃん。彼女とよく出かけた原美術館で、ある時、草間彌生展が開催されました。めまいを起こしそうなフラクタル(入れ子構造)な世界に吸い込まれるようで、なぜか子供の頃の天真爛漫な幸福感を味わえる作品に衝撃を受けました。水玉模様のかぼちゃの畑が、延々と前後左右上下に広がる立体曼荼羅みたいな作品・・・。

資料をお持ちの方はいらっしゃいませんでしょうか。
次号のPenで草間彌生特集かな?
もう一度、あの作品と再会したい。

草間彌生の公式HP↓
http://www.yayoi-kusama.jp/

ちなみに、草間彌生モデル携帯電話「 Art Editions YAYOI KUSAMA 」
iidaの携帯電話って使ってる人見たことありますか・・・?
http://iida.jp/products/yayoi-kusama/

2009年8月22日-2010年4月11日
草間彌生特集展示『魂のおきどころ」
松本市美術館

吹雪いてんだろうなあ。


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2010年1月13日水曜日

下請の底力

先ほど、テレビ東京のワールドビジネスサテライトの新商品紹介コーナー「トレタマ」で、猪退治の線香「イノダー」が紹介されました。

辛子が主成分だというこの線香を開発したのは、群馬県桐生市の(株)下請の底力というインパクトのある社名の中小企業です。
http://sokozikara.com/

中小企業同士の提携戦略を飛び越して、新たな企業ブランドを共同で作りいきなり法人化してしまったユニークな会社です。

中心メンバーの一人で、インタビューにも答えていた羽廣保志さんは、昨年、農業技術通信社の忘年会ではじめてお目にかかりました。縁あって、先日から私もこの会社の「サポーター」に名を連ねることにしました。

この会社には、様々なラボ&ファクトリーがあります。

①えんのうブラザーズ(農業サポート)ファクトリー
〒379-2302 群馬県太田市山之神町589-3 (有)ユニーク工業内

②問題解決財ファクトリー
〒376-0011 群馬県桐生市相生町1-183-8 仁テック(有)内

③職人データベースファクトリー
〒373-0019 群馬県太田市吉沢町1066 (株)大進経営内

④感動商品ファクトリー
〒373-0014 群馬県太田市植木野町227番地 (株)シンコウギヤー内

⑤ビジネスプランニングラボ
〒150-0002 東京都渋谷区渋谷2-22-7-9F バイヤーズ(株)

群馬県、何やらこれから楽しみです。


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