2010年1月22日金曜日

週刊ダイアモンド twitter狂詩曲

ビジネス誌「週刊ダイヤモンド」のツイッター特集の編集過程で、勝手にアイコンなどが使われたとクレームが発生。タイムラインの中でちょっとした騒ぎになっています。

ことの真相を確かめるほど時間が取れないため、詳しい経緯はよく分かりませんが、些細なボタンの掛け違いだと思います。私の知る限り、編集部の方々は非常に謙虚で著作権に関してもしっかりしている印象があり、脇の甘さは感じられないのですが。

状況はまったく異なりますが、昨年の夏に、選挙に絡めてあるIT企業のプロモーションのお手伝いをした際に、クライアント様のHPに公職選挙法関連で批判・質問メールがきてドキッとしたことがあります。一晩のうちに複数の弁護士とマスコミ関係者、顧問の方と緊急協議して対応して問題ないと確認した結果、トラブルは一切発生せず。コンプライアンス上も問題ありませんでした。

PRコンサルタントとしてはお客さまのブランドをどう守って、どう高めるかの結果責任が問われるわけで、ちょっとした不可抗力からも発生する「ネット炎上」は許されません。それこそ命かけるわけです。これはオーバーな表現ではありません。

私はテレビ局にいた時に、企業の危機管理と政党の選挙に強い外資系PR会社2社を取材したことがありますが、コンサルタントとしては、取材する側とされる側双方の立場を考慮して戦略を立て、PRのノウハウを見える化し、経験知を蓄積していただく事を大切にしています。

結果的に、広報PR業界で言われるところの「危機管理」について実践的にクライアント様と協業することで、ブランディング上もかなりいい仕事ができたと総括しています。

ツイッター上では伝達のスピードが桁違いに速いため、これまでの伝達手段のバリエーション以上に、つながりが強いものと弱いものを複数適切に組み合わせて、情報のキャッチボールをするセンスが必要なんだと思います。

これまでの通常のマーケティング現場でも、一斉メール、CC、BCC、私信メール、メルマガ、郵便DM、faxDM、電話、面談まで、あらゆるコミニュケーション手段の強度を階層化しながら、バランスよく組み合わせられています。

出版不況の嵐が続く出版社はもちろん、あらゆる企業にとって、今後ツイッターなどのミニブログをマーケティング戦略にどう組み込むのか、大きな課題となっています。
とはいっても、私自身、試行錯誤の繰り返しで偉そうなことはいえませんが。。。

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その先を目指すコミュニケーション戦略
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2010年1月21日木曜日

「コメ戸別所得補償制度の落とし穴」の隣にも落とし穴

1月20日の日経新聞夕刊で、「コメ戸別所得補償」の解説記事が掲載されました。これまでも農業問題を真摯な姿勢で取材されてきた編集委員・樫原弘志さんの「ニュースの理由」欄です。
感想含めて、思いつきのメモがきとして。

①農政の重大なほころび

日経新聞の記事は、今回のモデル事業は食料自給率向上の効果は乏しいだろうという、冷静な調査分析記事になっていて、とてもわかりやすい内容です。食料自給率向上のために米粉用米や飼料用米の作付けを誘導する補助金体系が、皮肉にも財源不足の壁にぶつかることを示唆しています。

2010年度はあくまでもモデル事業ですが、2011年度から本格的に実施される制度設計の際には、支払い対象となる農家を吟味しなければなりません。たとえば農業を職業として選択している主業農家約35万戸程度に絞り込む。国際競争力を高めるための構造改革も必須。

夏の参院選で政策論議のテーマになることを期待しますが、補助金と引き換えに票田を確保したいのは自民も民主も同じで、必要以上に弱者を支援する形を作りたがる共産党も言い出せない。すると、新しい政党の登場を待つしかないのでしょうか・・・。

このあたり、さらに踏み込んだ樫原さんの記事がもっと読めるようになるといいのですが・・・。

※農家の分類について
http://www.maff.go.jp/j/use/tec_term/toukei.html


②食料自給率向上キャンペーンに振り回されるな

食料自給率を政策の目標にするなら金額ベースで統計を発表するべきです。戦後の食べ物がない時代でもあるまいし、カロリーベースで議論してどうする。

2011年度から本格導入される戸別所得補償制度の設計では、コメ農家だけでなく、野菜、畜産農家など農業全体の補助金政策の見直しが始まります。その議論の過程で、ようやくカロリーベースで食料自給率を計算し続ける現在の統計手法の矛盾について一般に理解が進み、訂正せざるを得なくなるでしょう。

自給率向上に貢献できないカロリーの低い「野菜」。
飼料は輸入比率が高いため計算上生産するほど自給率が下がる「畜産」。
食べれない!「花」。

これらを生産している農家は縮小?

政策ではもちろん縮小するとはいっていませんが
カロリーベースを前提にして
自給率向上キャンペーンをしている限り、
結果的に論理矛盾を起こすということです。

致命的な誤解を与える恐れと、関係農家のプライドと
意欲を削いでしまうということです。

食料自給率の目標とそれを達成させるための農業のあり方について議論している「食料・農業・農村政策審議会」では、同時に社会インフラとしての農村の多面的な可能性を引き出すための基本政策の策定作業も進めています。
審議会の名称となっている3つの言葉、食料・農業・農村。今のところ、それぞれかみ合っていないように見えます。

※「食料・農業・農村政策審議会企画部会」公表資料http://www.maff.go.jp/j/council/seisaku/kikaku/bukai/17/index.html


③複合的な政策矛盾

・財政破綻リスクを抱えたコメ戸別所得補償制度
・危機感煽るための食料自給率向上原理主義
・企業参入を過大評価する農村振興策

互いに相手を打ち消すような3色のインクが画用紙に垂らされている感じ。今後、環境分野と高齢者を中心とした福祉分野が加わり、画用紙の上はますます複雑な模様になっていくでしょう。


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2010年1月14日木曜日

欲求の構造モデル



企画書の作業が煮詰まって、書棚の資料を探していました。すると、20年ほど前の懐かしい学生時代のメモ帳が出てきました。


人間の欲求の構造をモデル化したものです。草間彌生の作品で使われていたような、ミラー式の覗き見タイプの立体モデルにできないかなあと、設計図を作っていた当時を思い出しました。



きっかけは戸越銀座に住むS子ちゃん。彼女とよく出かけた原美術館で、ある時、草間彌生展が開催されました。めまいを起こしそうなフラクタル(入れ子構造)な世界に吸い込まれるようで、なぜか子供の頃の天真爛漫な幸福感を味わえる作品に衝撃を受けました。水玉模様のかぼちゃの畑が、延々と前後左右上下に広がる立体曼荼羅みたいな作品・・・。

資料をお持ちの方はいらっしゃいませんでしょうか。
次号のPenで草間彌生特集かな?
もう一度、あの作品と再会したい。

草間彌生の公式HP↓
http://www.yayoi-kusama.jp/

ちなみに、草間彌生モデル携帯電話「 Art Editions YAYOI KUSAMA 」
iidaの携帯電話って使ってる人見たことありますか・・・?
http://iida.jp/products/yayoi-kusama/

2009年8月22日-2010年4月11日
草間彌生特集展示『魂のおきどころ」
松本市美術館

吹雪いてんだろうなあ。


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2010年1月13日水曜日

下請の底力

先ほど、テレビ東京のワールドビジネスサテライトの新商品紹介コーナー「トレタマ」で、猪退治の線香「イノダー」が紹介されました。

辛子が主成分だというこの線香を開発したのは、群馬県桐生市の(株)下請の底力というインパクトのある社名の中小企業です。
http://sokozikara.com/

中小企業同士の提携戦略を飛び越して、新たな企業ブランドを共同で作りいきなり法人化してしまったユニークな会社です。

中心メンバーの一人で、インタビューにも答えていた羽廣保志さんは、昨年、農業技術通信社の忘年会ではじめてお目にかかりました。縁あって、先日から私もこの会社の「サポーター」に名を連ねることにしました。

この会社には、様々なラボ&ファクトリーがあります。

①えんのうブラザーズ(農業サポート)ファクトリー
〒379-2302 群馬県太田市山之神町589-3 (有)ユニーク工業内

②問題解決財ファクトリー
〒376-0011 群馬県桐生市相生町1-183-8 仁テック(有)内

③職人データベースファクトリー
〒373-0019 群馬県太田市吉沢町1066 (株)大進経営内

④感動商品ファクトリー
〒373-0014 群馬県太田市植木野町227番地 (株)シンコウギヤー内

⑤ビジネスプランニングラボ
〒150-0002 東京都渋谷区渋谷2-22-7-9F バイヤーズ(株)

群馬県、何やらこれから楽しみです。


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2010年1月11日月曜日

20年ぶりのクラス会

20数年ぶりに新年会を兼ねた高校のクラス会がありました。

私は私立の付属高校で、留年すれすれの低空飛行を3年間続けました。その後、大学には8年間在学したこともあり、同級生とは連絡も途絶えがちとなっていました。

ところが、昨年末にひょんなことからクラス会が計画されて、久しぶりに風の便りが届いたのです。
我々のクラスは、担任のK先生にとって初めてのクラス担任で、3年間クラス替えもなかったため、濃密な人間関係となりました。冬休みはスキー、夏休みはヨット。日々雀荘とパチンコ屋通いという時期もあり、期末の打ち上げコンパでは仲間が飲酒で大塚署にお世話になることも・・・。若気の至りとはいえ、K先生にはテストの赤点改ざんから出席日数不足の工作も含めて、随分と骨を折っていただきました。今でも先生の住む足立区方面には足を向けて寝れません。
 
さて、当時、3年間の高校生生活の指針としての伝統的な標語がありました。「オドロキの1年、シラケの2年、サトリの3年。」
 
その後の私の人生は、常にこの順番で周期性を持った地層となっているように感じます。


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2010年1月7日木曜日

林業と米と街

「NPO法人 林業と米と街づくり研究会」の勉強会のお知らせです。

かなりまじめな研究会のようですが、昨年、連絡をいただいて以来
気になっているグループです。

私と共通した関心ごとをビジネスの側面ではなく、
市民運動の側面で目指している感じでしょうか。

ちょっと勉強会を覗いてこようと思い立ちました。
(垣内さん、よろしくお願いします。)

勉強会は以下の通り開催されます。

日時:平成22年1月11日(月・祝) PM 1:30~

場所:神奈川県民センター 701号ミーティングルーム
講師:富山和子立正大学名誉教授
会費:無 料              
http://yuk-keisyu.jp/5490.html


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2010年1月3日日曜日

マジック・アワー

仕事始めとなる本日の打ち合わせ。石老山の西側斜面に陽が落ちて、入り江から伸びる長い水面の朱色の筋が消え、夕暮れがやってきました。相模湖の「マジックアワー」の幕開けです。

マジック・アワーとは、昔の活動屋が好んで使っていた言葉です。
陽が沈んだ直後、まだほのかに陽の明かりが残り、ぐるりと空一面が真っ赤に染め上がる僅かな時間帯のことです。この時に撮影されたシーンはすべからく絵になるという意味で特別な時間帯です。大竹しのぶのニコスカードのCF「オペラ観劇帰路編」や、映画「ALWAYS 続・三丁目の夕日」のラストシーン。どちらも、背景は真っ赤に染め上がった夕焼け空です。

こうしたマジック・アワーの現場で、沈む太陽を経済大国や主要産業に置き換えて眺める時、感慨深いものがあります。巡る時代の節目ごとに沈んだり昇ったり・・・。近・現代史上、太陽は経済活動に投影されて語られてきました。

一晩経って、上る朝陽は変わりはあるのか。
照らし出されるのはどこか。

新しい時代の幕開けはいつもワクワクします。


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2010年1月1日金曜日

新年を迎えて

素晴らしい初日の出でした。
久しぶりに凛と冷え込んだ大気に
吸い込まれるようにしてゆっくり昇る太陽は
神々しくもあり、愛しくもありました。

新年早々、「近代セールス(1月1日号)」と「農業経営者(2月号)」に
編集や執筆を担当した特集記事が掲載されています。
前者は金融業務の総合ナビゲート誌、後者は農業ビジネスの専門誌です。

今年は専門分野の枠を広げながらアライアンス戦略を
徹底的に構築します。

意外なリソースが思わぬ仕掛けでつながる楽しさを追求したいと思います。


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2009年12月19日土曜日

「百姓」とは何か その2

農政の動きが激しくなる中、
金融機関向け専門誌への関連記事の出稿や
農業ビジネス専門誌の作業に追われています。

最近改めて圃場を見たり、
農業経営者の方に会うたびに
感じること、それは「誇り」。

農村社会への憧憬と
食文化の楽しさだけを追い求める
「ひるどき日本列島」など
テレビに映し出されてきた世界とは
一線を画した真剣勝負の
零細・中小企業、ベンチャー企業の匂いがする。

網野歴史学が古文書で再会した
江戸時代の“百姓”たちは
今も生きているのだと思います。

いまさら「農商工連携」なんて言葉を使うけど、
その連携を政策的にずたずたにしてきたのは
いったい誰だ。

自分が農家の経験がないもんだから
最近、恥ずかしい。

僕が子供の頃、農家の倅が、
農業を恥ずかしいと言っていたっけ。

これからは「商工優位」の農商工連携ではなく
「農優位」の農商工連携。

企業が安直に圃場に進出してくる前に、
農業経営者たちが起業家として
経済のど真ん中に攻め込んでいってもらいたい。

それが江戸時代から続く
日本の“百姓”の姿だと思うのです。


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2009年12月14日月曜日

「百姓」とは何か

最近、仕事の合間の気分転換に、30分ほど歴史家の網野善彦の著書をめくっています。
近代歴史学に衝撃を与え、歴史教科書にも影響を与えた『日本の歴史』全26巻(講談社2000年)です。この中で、一番エキサイティングなのが00巻の『「日本」とは何か』です。

網野氏は、江戸時代の奥能登・輪島で、当時の「農家」が、船商売で大きなビジネスをしていたこと証明する古文書を発見しました。当時、サハリン南部にまで交易圏が広がっていて、金融業も営んでいたというのです。

さらに、その勇敢な船乗りは「下人」と呼ばれていた民。ダイナミックな事業を様々なタイプの民が入り乱れて担っていた日常が目に浮かびます。専門職として中小企業に雇用されるような、人材の労働市場もあったのではないでしょうか。

農業従事者の占める人口比率の定説の引用元を突き止めて間違いを論考したり、襖の下張り紙に隠されていた古文書の研究も引用されていました。なにしろ、手にとって読んでみることをお勧めします。

まるで推理小説を読むように、今日いわれるところの一次産業、二次産業、三次産業を「百姓」とよばれた民が担っていたという事実が解き明かされていきます。

200年後の現代日本。全国で地域経済活性化事業に注目が集っていますが、特に「農商工連携」という言葉をわざわざ使わなければならないことに苛立ちを覚えます。


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2009年12月13日日曜日

200年前の武家屋敷

年の瀬が近付いてきましたが、取り急ぎひとつお知らせです。
200年前の武家屋敷の利用希望者を募集します。
詳しくはこちらからアクセスしてください。


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2009年11月25日水曜日

世界に夢を与える「町おこし」は、夢じゃない

先日、地方のあるテーマパークを取材しました。全国にもいくつもある、いわゆる「食と農のテーマパーク」です。広大な敷地に点在する観光施設と、豊かな里山・農村環境を融合させた事業を推進しようと、走り始めた経営者が印象的でした。

もともと第三セクターが運営していましたが、その事業を引き継ぐ形で、事業再生をめざして、彼は突き進んでいます。地域経済活性化のモデルとなり得るものを目指すといっていましたが、世界を視野に入れた事業になることを期待します。

原稿をまとめてばたばたしていると、ふと、おもしろい記事をネット上で発見しました。

「世界に夢を与える『町おこし』は、夢じゃない
『私的公益資本』による住民主導の都市計画」
http://business.nikkeibp.co.jp/article/money/20091118/210048/?P=1

以前、このブログで、「解散総選挙でどうなる日本」と題して、
「市場公募地方債と町興しファンドブーム 」について挙げました。
http://themostagricultural.blogspot.com/2009/07/blog-post_7054.html 

地方債については、中央政府の干渉がどこまで緩和されていくのかにかかっているし、古いしがらみから抜け出るのはなかなか難しそうですが、リレバン主導の民間ファンドの可能性は計り知れないものがあると改めて感じました。


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2009年11月21日土曜日

外房黒潮ライン ミステリー ウオーキング    千葉・外房で、名探偵になる!

【イベント告知】

千葉県の太平洋に面した、いすみ市、勝浦市、鴨川市。この外房の3市で、謎を解きながら、地域の魅力を発見できるウォーキングイベントを開催します。

房総の潮風の中を歩けば、「体」にいい。

ミステリーを解決するから、「脳」にいい。

晩秋から初冬のこの時期、千葉・外房に足を運んでみては。参加者には豪華景品も用意されています。

◆「外房黒潮ラインミステリーウオーキング」開催期間:
 2009年11月21日(土)~12月20日(日)

【詳細・問合せ先】

JTB法人営業上野支店 地域活性推進プロジェクト
TEL/03-3842-5430
定休日/土日祝日
営業時間/9:30~17:30
JTB法人東京 法人営業上野支店 地域活性推進プロジェクト
http://www.jtb.co.jp/SHOP/ShopOther.aspx?shopid=378&branchno=18

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 このイベントは、イーネット・ブレーン顧問のコンセプトデザイ ナー、廣川州伸氏がプロデュースします。 廣川氏は、地域の魅力を発見できる新しい旅の形として、全国で「ミステリーツアー」の開催をプロデュースしています。
イーネット・ブレーンでは、廣川氏をサポートし、全国各地での「ミステリーツアー」開催を支援しています。

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<NPO法人日本ビジネス作家協会・公認メールマガジンより>
「ビジネス作家通信-仕事で幸せになろう!」
 怒涛の365日連続第294号
(2009年11月21日号/ID0000281725)
発行:コンセプトデザイン研究所所長
作家・廣川州伸


◇今日から「外房黒潮ミステリーウオーキング」がスタートします。いつものように、メルマガの読者のみなさんに、こっそり(?)問題をお知らせしておきます。

★鴨川市

あなたには、鴨川市の謎が 解けますか?

 ある日、千葉県鴨川市に詳しい人が、こんな謎めいた言葉を残したまま、散歩に出たという。

『鴨川市にある太海海岸。明るい日差しをあびて散策をすれば、潮騒につつまれ、なんだか幸せな気持ちになる。たっぷり歩いてお腹が空いたら、□□□□ を食べよう。そう、ここは楽園なのである』

名探偵諸君。

 以下のヒントを読み、いすみ市にある「4ヶ所のミステリーポイント」を歩きながら「ヒント」を集め、謎の言葉を探してみよう!

1 ペンション「うみの星」

 あなたがまず向かったのは、ペンション「うみの星」。そこは、眩しい南房総の暖かな空気がうれしいアットホームなペンション。玄関には「はなとうみ□テーマ」と書かれた札がかかっている。

 目の前の海岸を散策すれば、懐かしい昔に戻った気がする。黒潮の恵みによる新鮮な地元の魚を中心にした「お刺身盛り合わせ」などのメニューがある。

◇謎の数字◇
 お刺身盛り合わせは「じもとさんとくせんぎょ」を使う。それを漢字にした文字数は?

2 鰹節「松葉屋」

 次に向かった松葉屋は、明治初期の創業以来、直火焼製法にこだわり、百有余年を越えて業務用かつお節の問屋として愛されている。

 松葉屋の削り節は、昔ながらの製法にこだわり、火であぶって「やわらかく」して粗削りにするのが特徴。油節の少ない理想的な削り節だ。

 鰹節は鹿児島県枕崎産、宗田節は高知県土佐産、サバ節は当地である千葉県房総産を仕入れ、安定した供給体制を整えている。

◇謎の数字◇
 こだわりの「鰹節の問屋」。鰹を平仮名にした文字数は?

3 香指神社

 あなたは、海を見下ろす高台を目指して香指神社に向かった。神社の祭神である「おとたちばなひめのみこと」には、夫の「やまとたけるのみこと」を海難から救うため、荒れ狂う海に身を投じて鎮めたという伝説が残っている。

 彼女が身を投じたとき、髪を飾る簪(かんざし)が波で運ばれ、波太(現在の太海)浜に流れ着いた。それが時を経て、神社に祀られるようになったといわれている。

◇謎の数字◇
 境内のどこかに「○雲神社」の文字がある。その「○」という数から「7」を引いた数は?

4 名勝「仁右衛門島」

 続いて向かった仁右衛門島(にえもんじま)は千葉県指定の名勝で、太海浜の目の前の海にぽっかり浮かぶ個人所有の島である。昔から平野仁右衛門の一戸だけが住んでいることから「仁右衛門島」と呼ばれるようになった。現在も、二丁櫓の手こぎの渡し船で、島に渡っている。

 この島の歴史は古く、一説によると、治承四年(一一八○年)石橋山の戦に敗れた源頼朝が安房に逃れて来たときに、島主の先祖がかくまったことから、そのお礼に島を与えられたといわれている。

 源頼朝が夜襲をさけて身を潜めたと伝えられる洞窟には、「正一位稲荷大明神」が祀られている。仁右衛門島内の食堂では地元産のさざえ、鴨川特産の長狭米(ながさまい)のコシヒカリを使用した「さざえ丼」が楽しめる。

◇謎の数字◇
 この島を示す「ふうこうめいび」を漢字で書くときの文字数は?

5 太海フラワーセンター

 四季折々に、約二千種の、色とりどりの花が咲き乱れる太海フラワーセンター。園内には、いっぱい集まった花で時を告げる「花時計(はなどけい)」

 南方の植物を集めた全天候型の温室、海の釣り堀、犬猫ランド、展望レストランなどがあり、観光客に人気。

 太海浜は別名「浜波太(はまなぶと)」と呼ばれている。センターの潮騒市場・藤よし太海フラワーセンター店には、新鮮な魚貝類を使う「おらが丼」がある。

◇謎の数字◇
 「潮騒市場・藤よし太海フラワーセンター店」で食べられるオリジナル丼「なぶと丼」を漢字で書くときの文字数は?

★お土産は、何といっても干物!

★大ヒント 謎を集めると

「ステキな柄のユカタきて、かもがわ音頭を たのしもう!」
漢字に注目し、その読み仮名を並べ替えると、解答にたどりつく。


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2009年11月18日水曜日

21世紀型寺社事業

イーネットブレーンでは、「21世紀型寺社事業プロジェクト」の準備を進めています。

お寺と神社は、全国に7万5000あるといわれていますが、その多くは、明治以降の廃仏毀釈・神仏分離政策によって、伝統的な収益モデルが疲弊し、新たなビジネスモデルを構築できないまま衰退の一途をたどっています。

住職のいない寂れた寺、一人の宮司が何箇所も兼任せざるを得ない山中の神社・・・。こうした現状を見過ごすと、地域経済の資源も地盤沈下を起こすでしょう。

今後、地域の経済・文化のネットワークの主体として、寺社事業の再構築を目指します。

プロトタイプの第一号案件は、まず関東地方から。全国各地でカスタマイズできる汎用性のあるビジネス・モデルを作り上げます。


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2009年11月12日木曜日

角屋に激安、新メニュー登場!

仕事で相模湖に来ています。

昨日は夕食MTGの後に、駅前食堂『角屋』さんに立ち寄りました。
丹沢誉れの冷酒を一杯いただいて、
お通しとお茶菓子まで出していただきご馳走様でした。

350円也。

今日も午前中の緊急MTGの後に昼食を食べるために、
再び「角屋」へ。

580円のランチセットとは別に用意されている、 今日の特別メニューは、先代のおばあちゃんもびっくりするような、ハイカラメニューでした。

ビーフストリガノフと 手作りのミニハンバーグセット。 皮をむいた新鮮なトマトとレタスのサラダ、食後の紅茶とアイスクリーム付き。

こちらは、780円也。

もし、人件費と地代の高い都内のレストランで、ウエッジウッドの食器に盛りつけてメニューに加えるとすると、おそらく3000円はするでしょう。

ほんとうに、おいしゅうございました。


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2009年11月11日水曜日

三方良しのビジネスモデル

 東京・日比谷で同窓生と久しぶりに飲みました。中には20年ぶりに再会した友人も。ゼネコン、防衛省、広告代理店など、みんな巨大組織の中でしのぎを削っている連中ばかりでした。

 外資系金融機関に勤めるTとは2年ぶり。日本の金融機関がどんなにがんばっても追いつけない、動産担保融資のスペシャリストです。彼の会社は、小売業の商品在庫や工場の生産設備などを的確にデューデリして融資案件を進めたり、債権が回収できなくなった時は、海外にも広がる販売ネットワークを使って売却します。

 酒の肴に仕事の説明をしても、
「ハゲタカファンドみたいなもんだろう?それともバッタ屋か(笑)」
未だに外資アレルギーが抜けきらない日本では色眼鏡で見られると残念がっていました。

 買い叩いて売り飛ばす・・・?

 いやいや、この会社の業務はそんな単純なものではありません。強みは、その優れた査定ノウハウにあります。
日本のリレバンが動産担保融資に力を入れ始めたといっても、その実態は売掛債権担保融資がほとんどです。確実にキャッシュインすることがわかっている動産担保しか扱えない。

 ところが、彼の会社に仕事を依頼したある地方都市の工芸品店は、日本の金融機関ではゼロ査定だった在庫を高い値段で担保評価してもらい、億単位の資金を調達しました。当然、工芸品店の社長は大喜び。その資金は人材育成や新規採用の人件費に当てられました。

 さらに、彼の会社には、閉店を決めた小売店が特別セールをする時の店舗運営ノウハウもあります。ここで明かすことはできませんが、アングロサクソンの発想とは思えないような、きめ細かい、日本人的な販売戦略で鮮やかに売りつくしてしまうのです。

 つまり、動産担保をむやみに買い叩かず適正に評価し、資金繰りを助け、いざとなったら高値で売れる販路も持っており、さらに先方が希望すれば閉店セールも効率よく実行してくれるということです。

 いつの間にか、米国資本の会社の方が、近江商人の「三方良し」的なビジネスモデルを操ることが得意になっているようです。


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2009年11月9日月曜日

球根と切り株

球根の植え付けをしたいという母のリクエストにお応えして、今週末も実家に立ち寄りました。

小さな庭のプランターをひっくり返しながら鼻歌混じり。来年の春まで元気でね、それまでゆっくりお休みなさい、とコロンコロン。

作業を進めると、母から突然、新たなリクエストが。
「前から気になってたんだけど、庭の奥の切り株なんとかならんかねえ・・・もう何年も経ってるから根は弱っとると思うよ。」

赤いチューリップの植え付けが終わって庭の隅へ。 大きなシャベルを使って掘り始めると、これがなかなか手ごわい。切り株の周囲を掘り起こし、いざ穿り出そうとすると、根は土を持ち上げながら抵抗を繰り返しました。

こりゃちょうどいい運動だよと、やせ我慢をしていたものの、根っこの根性にはかないません。大汗でメガネも滑り落ち、やっとこさ堀り出した時には、胃がよじれるような疲労感が全身に広がりました。

後片付けは、また来週ということで・・・

開拓で入植した昔の人たちは、延々とこれを繰り返していたのでしょうか。石ころのない庭でさえ、まともな手入れができない現実に、しばらく立ち尽くしました。

先月、取材でお邪魔した豊橋の農家では、80歳を過ぎる親父さんが、畑の崖っぷちに石ころを積んで圃場の手入れをしていました。戦後、20ほどのあったという入植団の一員です。
親父さんは僕にこう言いました。
「今は世の中不景気で、会社員の人は大変みたいだね。若い人も仕事がないって言うし。農業やってて良かったよ。」

大地を開拓し、その後、市場開拓にも成功したこの一家は、日本一の赤シソの生産者でした。


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2009年11月7日土曜日

草食系男子は土に眠る?

週末の都会の本屋で、複数の女子が、ある雑誌を食い入るように立ち読みする姿を目撃しました。農業技術通信社の季刊誌『Agrizm』12月号です。表紙には、女性ファーマーのチャーミングな後姿の写真とドキッとするようなキャッチコピーが…

『地に足つけることって、こういうことなのか
輝け!土食系女子
肉食系に草食系、なんぼのもんじゃい!』

ページをめくると、子供の時に“突如オランダからやってきたメントス”を初めて口に入れた時のような衝撃が・・・

土食系女子とは、「土で食っている女子」、つまり農業を職業として選択して活躍している女性たちのことだそうです。肉食系の女子と草食系の男子が増加中だといわれている昨今、都会から農村に舞台を移して突然現れたように見える土食系女子。その実態は、女子力アップに磨きをかけつつも、きちんと地に足つけて生きている18名の女子でした。

前回のブログで「草食系企業」は時代の要請だなんていい加減なこと言いましたが、こうなると「土食系企業」の活躍が楽しみです。

でも、土食系企業ってどんな企業なんだ?
土食系企業は土食系女子が担うことになるのか?
草食系男子は「土食化」するのか?
それとも、もしかしたら肥やしにされてしまうのか?


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2009年11月4日水曜日

地面の上と下

実家の小さな庭の手入れを手伝いました。スミレやシクラメン、その他鉢の植え替えなどなど。肥料は最小限に。作業をしていると、改めて根っこの生命力に驚かされます。身をよじるようにして蠢く根の間からはミミズがにょろり。いい仕事してます。

すべての植物は、太陽の光と水と酸素と根が心地よく伸ばせる土さえあれば、肥料は最小限でいい。米つくりの現場でも、「V字」ではなく「への字」がいいという言い方があって、年間で肥料を入れるタイミングと量が見直され始めています。植物は地面の上と下でバランスをとりながら、回りの環境と係わり合いながら生きるリズムを自ら作り上げていきます。地上の葉は、根の状態を現すシグナル。

これは、人間の日常生活に置き換えてイメージすれば、肉体と精神。経済活動では都会と地方といえるかもしれません。人間や経済にとって上下の環境とは何なのか。肥料とは何なのか。このあたりを見つめなおすと、新しい発見があるかもしれません。

これからの時代、会社の事業計画は、1年周期の植物の生育や、10年、50年周期の森林の生育をイメージして日々の作業にブレイクダウンするといいのかもしれません。「草食系男子」には少々不安を感じますが、「草食系企業」の根の強さは時代が要請しているような気がしてなりません。

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2009年10月20日火曜日

リージョナリズム再々考

築地で話したKさんは、リージョナリズムを海外との関連でしっかりと考えながら、世界を冷静に見ている方でした。私にとって、大変示唆に富むものでした。社会的属性意識とリージョナリズムの関係、部分と全体、接触部分、地下茎。またお目にかかるまでに、ヒントを見つけるため地方に向かいたいと思います。

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