2009年5月14日木曜日

「日本に健全な森をつくり直す委員会」始動

アウトドアライターの天野礼子さんと、養老孟司さんが中心となって、昨年結成された林業を産業化するプロジェクト、「日本に健全な森をつくり直す委員会」の現場が、いよいよ本格的に動き出します。

5月24日(日)、島根県・益田市の芸術文化センターで開かれるシンポジウム「21世紀を森林の時代に」は、マスコミや専門家、文化人を集めた、単なるシンポジウムではありません。現地の森を視察をしながら、ビジネス化に向けた作戦会議が開かれます。

22日(金)、23(土)、25(月)には、NHK「プロフェッショナル仕事の流儀」の出演で、一躍全国区となった“森林ビジネスの魔術師”、京都府日吉町森林組合の湯浅勲さん、林野庁長官内藤邦男氏も、足を踏み入れることになっています。

天野礼子さんの著書「日本の名河川を歩く」(2003講談社)の中で、彼女が日本一と評価した「清流高津川」。

それがきっかけとなって組織された「清流高津川を育む“木の家づくり”協議会」のプロジェクトは、「林野庁路網整備モデル事業」として、既に認定されました。これまでの林野行政を批判するだけでなく、何ができるのか、どう方向転換したら林業の産業化が叶うのか、その答えを出す、最後のチャンスだと思います。

知らないことやわかりにくいことを無理して単純化するだけでなく、大切なことや共感できることを素直に体験すること。そんな感覚を大切にする「21世紀の報道」のあり方について、思いをめぐらしています。

PR通信社 イーネット・ブレーン
その先を目指すコミュニケーション戦略
http://www.enb-inc.jp/

2 件のコメント:

垣内慶修 さんのコメント...

NPO法人生物多様性復興委員会並びに林業と米と街づくりの研究会の垣内慶修と言います。
「林業と米作りが日本の自然を創った」という立場で、生物多様性の問題を「土壌の生産という おおもと から見直し構築する」ことを提言しています。
今、間伐材で作った割り箸を媒体にして「森を手入れしないと水道の水がなくなってしまうよ」というメッセージを、都会に暮らす環境に興味のない人たちにぶつけるプロジェクトを実践するために東奔西走しています。私が目指しているものは環境保全型の1次産業を公共事業として行うための合意の形成です。
「第三次生物多様性国家戦略」の理念・現状分析(特に里地里山の部分)はこの私の着想の根拠となりうると思われます。
また、富山和子教授の35年にわたる環境問題への提言は私の着想に理論の背骨を与えてくれています。
私は天野氏が「老朽化した社会資本や自然を直していく公共事業」を、と示されていることにわが意を得た思いでいます。
憲法25条→環境基本法→生物多様性基本法→第三次生物多様性国家戦略→「生物多様性の保全とその構成要件の持続可能な利用を進める・・」→それは日本の林業と農業が近代まで3000年にわたって実践してきたこと→だから今、国策としてつまり税金を使って環境保全型の一次産業を行うべし、という組み立てを一人でも多くの人に伝えて行こうと行脚しています。
許されるなら天野氏とお会いしたいです。

匿名 さんのコメント...

垣内様、ご無沙汰しております。
1月10日の講演会を楽しみにしております。

ゆっくりお話できる機会を楽しみにしております。

取り急ぎ。