2010年5月26日水曜日

インドの辺境地と『全能思考』

棚の資料を探していると
20年前の古い封筒が出てきました。
インドに隣接しているパキスタン、中国との国境沿いの写真です。

Google - インド 地図
http://www.worldmapfinder.com/Map_Earth.php?ID=/Jp/Asia/India


デリーから列車とバスを乗り継いで
ひたすら西へと向かいタール砂漠へ。
インド北西部のラジャスターン州のはずれです。

ここから先はジープをチャーターするかラクダを借りるか・・・。



私はラクダを借りました。キャメルサファリーの始まりです。






当時、砂漠の中に点在するモスリムの集落のほとんどは
インド国軍とのゲリラ戦に備えてもぬけの殻になっていました。





ラッシーを作り振舞ってくれた留守を守る婆さんと子供たち。




帰国後に郵送した写真は届いたのだろうか。












































村人がひくハルモニウムはお世辞にもうまいとはいえませんでしたが、
HIROYA~と名前を入れて謳う歓迎曲を披露してくれました。

※ハルモニウム≒持ち運び可能な小型オルガン
http://homepage2.nifty.com/fhifan/Insts/jabaras/harmo.html

























キャメルサファリ3日目には
ラクダの背中に揺られて尻の皮はずるむけ。
やがて、かさぶたが痒くなり、暑さで頭はくらくら。

私が選んだ元気で若いラクダは
揺れが激しく乗り心地は最悪だったのです・・・



ラクダ君は塩なめて元気いっぱい。






















キャメルロードの脇には時々井戸がありますが
枯れてしまって使いものにならない時もあります。


水のペットボトル1ダースをラクダに背負わせていましたが
容器が擦れて壊れてしまい、すぐに3本ダメにしてしまいました。


ミネラルウォーターの種類は数え切れないほどありますが、
最近、私のお気に入りの水はこれです・・・。
カナダの氷河水。中堅のゼネコンが輸入販売しているやつ。
http://www.icefield.jp/
F1レーサーやアイドル以外にもシェフの間でブームなのかな?
http://www.grublo.jp/yokomizo/?itemid=875



ようやくオアシスにたどり着いて
水溜りの底の泥の匂いを草の種と一緒に嗅ぎました。






いつのまにか
地平線の向こうからやってきたヤギたちも
水浴びをしに集まってきました。





















パキスタンとの国境は砂丘の中にあります。
夜の砂嵐に怯えつつも、
一瞬凪いだ時の月夜の明かりに魂が吸い込まれた記憶。

























ラジャスターン州を北上すると
ジャンムーカシミール州のシュリナガル。


この一帯は、のどかな湖の景色とは裏腹に
現在でも外務省が渡航延期勧告(危険度3)に指定している
紛争地帯。


インドとパキスタンの停戦ラインは森の向こう側です。


















船宿では夜中になると森の方から銃声が響き緊張しますが
夜明けには静まり
こんどは小鳥のさえずりが聞こえてきます。

蓮の花が湖面に広がっている光景を眺めながら
眠りにつきました。

昼下がりの目抜き通りで
土のうを積んだ交差点に立つ兵士の写真を撮ろうとすると
銃口を向けられて冷やりとしました。












バスに揺られて今度は東へ。
チベット仏教の聖地ラダック地方に向かいました。

途中でインド国軍によるパスポートチェックが
3回ほどありました。


インドと中国の国境沿いの山岳地帯。
軍事ロードはヘアピンカーブの連続です。
谷底にバスが転落していましたが放置されたまま。


更に進むと再び路肩を踏み外したバスが横転している光景が
目に飛び込んできました。
あきらめ顔の運転手が近くの石の上に座り込んでいました。


レーにたどり着いた時には
風邪と疲労と高山病の症状で病院に転がり込みました。



















レーの町は標高3500メートル。
空軍基地の脇に立つ唯一の病院の床にへばりついた時
かすかに漂っていたのは乾いた薬品の匂い。

処方箋を書いてもらい街中で薬を買って
近くの安宿でからだを休めました。

4日間、朦朧としながらボーっとしていましたが、
天井に見飽きてヘミスゴンパに向かいました。

薄暗い建物の中にある鮮やかな曼荼羅を見上げていると、
不毛な大地にぱっくりと口を開けた
天国にいるような気分になりました。







20年後の日本。



飽食を尽くして首の上までウンコにまみれている
現代の日本の不景気とはいったい何なのか。

ググッたついでに
グーグルアースを眺めよう。





(2010年1月14日木曜日欲求の構造モデル

↑再度ご覧下さい。

「欲求の構造モデル」のアルコールランプの位置は
自分の「意志」で移動できます。

ビジネスパーソンの場合は、
ちょっと怪しげで好き嫌いがあるかもしれませんが
神田昌典さんのユーチューブ動画『全能思考』を視聴してから
5つのビーカーとアルコールランプをイメージしてみると
自分のチャートがつくれるかもしれません。


問題解決したいテーマがどのビーカーに当てはまるのか。


問題解決するためには、
問題を熱して蒸発させて昇華させなければなりません。


その動機付けとなるエネルギーの根源は
人生経験や学習によって身に付いた「理念」や「価値観」となりますので、
借り物の思考パターンでは役に立ちません。

 
今後、ブログの中でも
もう少しわかりやすく整理していきましょう。







PR通信社 イーネット・ブレーン
その先を目指すコミュニケーション戦略

3 件のコメント:

やも さんのコメント...

芹澤さん、すんごい場所行ってるんですね。確かに、わたしを含め今の日本人は怠慢してますね。何と誰と比較するのかを考えると日本人ほど豊かで「ほわ~ん」と過ごしている民族はいないのではないでしょうか。といっても自殺大国ではありますがそれも甘ったれなのでしょうか。しかし芹沢さんのアグレッシブさは感服いたします。

芹澤比呂也 さんのコメント...
このコメントはブログの管理者によって削除されました。
芹澤比呂也 さんのコメント...

やもさん、コメントありがとうございました。最近、五木寛之の仏教3部作が気になりだしました。NKHのラジオ深夜便が心にしみる歳となりました。
小説「深夜特急」は最近初めて手にしたのですが、デリーでは、私も似たような場所をうろついていました。

インド辺境の旅の前には、ヨーロッパの旅をしていました。フランスでは、パリの東駅近くにあるセーヌ川の橋の下や、ベルサイユ宮殿の庭の中、ブローニュの森などで野宿しながら、アフリカ系移民とサイコロ遊びをしながら、マクドナルドの残飯を食べて過ごしていました。

自殺者大国日本は、やはり病んでいるとしか言いようがありませんが、自殺者を責める気持ちにはなれません。

政治家が日本の未来ビジョンを描き切れなくても、われわれ日本人一人ひとりの中で、まだ余力があるはずの人間の「怠慢」はある。

充分に楽しみながら、豊かに生きる道はまだまだ無限にあるはずです。