少し埃っぽい書斎の書棚。『空の名前』という歳時記風気象図鑑の隣には、絵本の中で一番のお気に入り、『月・人・石』(福音館書店)が納まっています。
厳密には、この本は絵本ではありません。写真と詩と書のコラボ作品です。写真家の川島敏生さん、詩人の谷川俊太郎さん、書家の乾千恵さんが出会って、月刊絵本『こどものとも』(福音館書店)の562号として6年前に発行されました。
写真家の川島さんと私は、その昔、各地を旅したり、ミニコミ誌を発行していた時期があります。北海道紋別にふらりと出かけた時に、森の中で乾さんの書を川島さんが撮影して、ポストカードにしたことがきっかけで生まれたのが『月・人・石』です。
ページを開くと、まず、右側の写真と左側の書の対比がそのまま心に飛び込んできます。深呼吸してから一度目を閉じて、再び目を開けると、写真のキャプションのように添えられた谷川さんの言葉が、語りかけてくれるような、絶妙なレイアウトになっています。
取り上げられた書はすべて漢字一文字で、その数13。
扉 猫 風 音 馬 影 水 石 火 山 蟻 月 人
私は「火」が好きです。相模湖畔の美女川河口に住むオヤジさん、鉄っちゃんの敷地内で、延々と焚き火をさせてもらいながら、撮影現場に立ち会ったのは、ちょうど今と同じ季節だったような気がします。これ以外の撮影場所を私は知りません。川島さんには、いつか、秘密の(?)撮影場所を教えていただきたいなあと思いながら、6年の月日が流れました。
来週久しぶりに川島さんにお目に掛かりますが、ずっと想像し続けるのも捨てがたい楽しみかもしれません。
PR通信社 イーネット・ブレーン
その先を目指すコミュニケーション戦略
http://www.enb-inc.jp/
2009年9月30日水曜日
空の名前
4歳になる娘は、ついこないだまで、
「人魚姫になりたいなあ。」 と言っていました。ところが最近、
「人魚は自由に歩けないから、どこでも好きなところに飛んでいける鳥さんになりたい。」 と言うようになりました。
自ら自由に羽ばたいて空を飛べる鳥も捨てがたいのですが、私は、様々な気象条件の中で変幻自在に姿を変えながら、ゆっくり動く雲になってみたいです。海から陸に、河口の港から山間部へと、景色を俯瞰しながらただよって、身体が重くなってきたら、ザーッと雨になって大地にしみ込んでいきたい。その後は・・・。
この季節になると、必ず書棚から出して手にする本があります。
『空の名前』(光琳社出版)です。
空や天候や季節の移ろいに関係する言葉と共に、気象庁に勤務しながら風景写真を撮り続けてきた高橋健司氏の作品がたくさん載っている、歳時記風天気図鑑です。
「雲の章」のページをめくると、鰯雲(いわしぐも)、鱗雲(うろこぐも)、鯖雲(さばぐも)など、美味しそうで、爽快な写真が目に飛び込んできます。
マンションの屋上からは、秋の夕暮れ空に浮かぶ雲の下を、気持ちよさそうに飛ぶ鳥が見えました。
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「人魚姫になりたいなあ。」 と言っていました。ところが最近、
「人魚は自由に歩けないから、どこでも好きなところに飛んでいける鳥さんになりたい。」 と言うようになりました。
自ら自由に羽ばたいて空を飛べる鳥も捨てがたいのですが、私は、様々な気象条件の中で変幻自在に姿を変えながら、ゆっくり動く雲になってみたいです。海から陸に、河口の港から山間部へと、景色を俯瞰しながらただよって、身体が重くなってきたら、ザーッと雨になって大地にしみ込んでいきたい。その後は・・・。
この季節になると、必ず書棚から出して手にする本があります。
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空や天候や季節の移ろいに関係する言葉と共に、気象庁に勤務しながら風景写真を撮り続けてきた高橋健司氏の作品がたくさん載っている、歳時記風天気図鑑です。
「雲の章」のページをめくると、鰯雲(いわしぐも)、鱗雲(うろこぐも)、鯖雲(さばぐも)など、美味しそうで、爽快な写真が目に飛び込んできます。
マンションの屋上からは、秋の夕暮れ空に浮かぶ雲の下を、気持ちよさそうに飛ぶ鳥が見えました。
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