2009年9月30日水曜日

空の名前

4歳になる娘は、ついこないだまで、
「人魚姫になりたいなあ。」 と言っていました。ところが最近、
「人魚は自由に歩けないから、どこでも好きなところに飛んでいける鳥さんになりたい。」 と言うようになりました。

自ら自由に羽ばたいて空を飛べる鳥も捨てがたいのですが、私は、様々な気象条件の中で変幻自在に姿を変えながら、ゆっくり動く雲になってみたいです。海から陸に、河口の港から山間部へと、景色を俯瞰しながらただよって、身体が重くなってきたら、ザーッと雨になって大地にしみ込んでいきたい。その後は・・・。

この季節になると、必ず書棚から出して手にする本があります。
『空の名前』(光琳社出版)です。
空や天候や季節の移ろいに関係する言葉と共に、気象庁に勤務しながら風景写真を撮り続けてきた高橋健司氏の作品がたくさん載っている、歳時記風天気図鑑です。

「雲の章」のページをめくると、鰯雲(いわしぐも)、鱗雲(うろこぐも)、鯖雲(さばぐも)など、美味しそうで、爽快な写真が目に飛び込んできます。

マンションの屋上からは、秋の夕暮れ空に浮かぶ雲の下を、気持ちよさそうに飛ぶ鳥が見えました。


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