これまで講演活動を続けながら七福神の巡礼コース「七福神巡り」を作ることで、日本の文化財の保護と活用を進め、地域社会の経済と人のこころを元気にしようと、宝船の運航に精を出してきました。
七福神の恵比寿さんは、誰でも知っているかもしれませんが、7つ全部言える人は、まずいないとおもいます・・。以下、一色史彦著『一休さんのモノにココロあり 七福神の創作者』を参考にして、ざっとおさらいしてみます。
①恵比寿さん
七福神の中で唯一日本の神様。生業を守護して、福をもたらす神として、日本の民間信仰の中で広く受け入れられてきました。
②大黒天(だいこくてん)
右手に持った打出の小槌は、振れば金貨がざくざく出てくると言われていますが、実はナマケモノの農夫に、もっとまじめに働きなさいと、頭をゴツンとやる時に使うのだとか。
その結果、流れた汗で、肥沃な大地で収穫が上がるという、とっても深~い意味があります。インドのヒンドゥー教では破壊神とされるシバ神の別名です。
③毘沙門天(びしゃもんてん)
左手に持っている宝塔には、財宝がぎっしり詰まっていています。 ヒンドゥー教でも財宝・福徳をつかさどる神として崇拝されています。
④弁才天(べんざいてん)
七福神の中で、唯一の女神。琵琶をもっていて、別名は妙音天。水を有するものという意味があって、こちらも、元来はヒンドゥー教の神様。ヒマラヤ山系からの雪解け水は、恵みの水ですが、大洪水を引き起こすこともあります。女を怒らすと恐ろしいのです。
⑤寿老人(じゅろうじん)
鹿がまとわり付いている、中国から来た福神で、長命・延寿を司っています。
⑥福禄寿(ふくろくじゅ)
道教で強く希求される3種の幸せ、幸福、封禄、長寿の全てを兼ね備えている福神。長い頭にはギッシリ知恵が詰まっているそうです。
⑦布袋尊(ほていそん)
七福神の中で、唯一実在の人物。大きな袋を抱えて町を歩き回って、人がくれるものを何でも匂いをかいでから、袋に投げ込んでいく変わり者?弥勒菩薩の生まれ変わりだったそうです。
①の恵比寿さんは日本の神様ですが、②~④はインドの神様、⑤~⑦は中国の神様。七福神は、見事な神道・仏教・道教の混合部隊です。
英語で表記するときは“the Seven Happiness Guardiands!”
キャラクターにして、ゲームやアニメにすれば、
新たな「クールジャパン」ブームがやってくるかもしれません。
さて、一色史彦先生は、一休さんが七福神を考案したという仮説を唱えていますが、今のところ、他の研究者からの異論は出ていないそうです。
結構な、大発見なのでは???
一色史彦略歴
http://www.kasumigaura.net/kokentik/daiku/1iro.html
PR通信社 イーネット・ブレーン
その先を目指すコミュニケーション戦略
http://www.enb-inc.jp/
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