4.力のあるストーリー構築は「知の構造」に由来する!
ニュースのタネは隠れて見えにくくなっている場合が多いので
よく考えて探す必用があります。
堅い話になってしまいますが、
戦後の日本思想界に大きな影響を与えた政治学者丸山眞男(まるやま まさお)の講義録
『「文明論之概略」を読む』で解説されている
「知」の構造を参考にしてください。
ちなみに「文明論之概略」とは、
西洋と日本の文明を比較論説した
福沢諭吉の代表的な著作です。
講義録では「知」を4つに分けて
相互に関連させながら解説しています。
①information(情報)
②knowledge(知識)
③intelligence(知性)
④wisdom(叡知)
見える形で一番上に位置しているのが
インフォメーション(情報)です。
私個人は、
「インフォメーション(情報)とは
○☓で判断できたりデジタル化されやすい単純な事象や道理の基本的概念」
として捉えていますが、“情報依存症”には注意が必要だと
痛感しています。
以下、本文中の丸山眞男の解説が絶妙なので
引用させて頂きます。
4つの「知」の相互関係が一気に理解できるはずです。
『一番下に来るのが土台としてのウィズダム(叡知)です。
これはいわゆるナレッジ(知識)や
科学技術学習の程度と必ずしも併行しません。
「庶民の智恵」とか、
「生活の智恵」といわれるのがそれに近いものです。
その上に来るのが、
理性的な知の働きとしてのインテリジェンス(知性)です。
その一段上のナレッジ(知識)というのは、
叡知と知性を土台として
いろいろな情報を組み合わせたものです<以上引用>』
一般的なビジネスパーソンや会社経営者は
様々な書籍から「知識」を得ていることでしょう。
しかし、ナレッジ(知識)とは、一体何でしょう?
『それだけではほとんど役に立たない断片化されたインフォメーション(情報)を
人間が本来持ち合わせているウィズダム(叡知)と
教育や経験によって健全に会得されるインテリジェンス(知性)によって統合された「知」』
と定義すると解りやすいと思います。
丸山眞男は、
『本来インフォメーション(情報)からウィズダム(叡智)に向けて
裾野が広がる三角形だった知の構造が、
情報社会では逆三角形となっていびつな状況』だと指摘しています。
ニュースのタネを探す時は
表面上に氾濫しているインフォメーション(情報)の中から
面白い動きのあるものを選別して、
ウィズダム(叡智)と関連付けながら
キーマンを探すといいニュースとして実を結びます。
今日、ビジネスパーソンが様々な経営手法やマーケティングを
知識として学ぶ際にもビジネス書を情報として大量消費しているだけでは
本質的な解決策を見出すことはできないのです。
未来学者アルビン・トフラーは
情報革命による脱産業社会化を予言しましたが、
現在は既に知識の情報化が進んでいます。
しかし、ここで表面上のIT技術だけに振り回されてはいけません。
会社を経営する立場の人間にとって
「理念構築」が一番重要な仕事になります。
すべての人間に備わっているはずの「歴史的叡智」と
人生をかけて紡がれた「経営理念」は
常に地下茎で結ばれている関係にあるからです。
ニュースリリースをつくったり情報発信する際には
小手先の繕いは通用しないことを
改めて肝に銘じていただきたいと思います。
PR通信社 イーネット・ブレーン
その先を目指すコミュニケーション戦略
http://www.enb-inc.jp/

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