国際政治の問題は、
一般市民の日常生活や文化交流、さらに経済連携のあり方に対する市民の意識の変化を見極めながら
政治家が打ち出す「ジャンケン」ゲームだと思います。
現在の民主党政権に対する支持率の低下は、
外交上の「後出しジャンケン」に加えて
「先出しジャンケン」による稚拙なカードの無駄使いに対する
失望を反映しています。
日本・韓国・中国は、かつて
「グー、チョキ、パー」の関係だと言われていた時期があります。
ところが、最近では、「グー、パー、パー」の関係になっていないか
良く現実を見なければなりません。
韓国との竹島問題と対EU市場との貿易。
中国との尖閣諸島事件とレアアースの輸出制限の問題。
ロシアとはどうでしょう・・・。
ロシアとの北方領土問題。
さらに、名古屋で開催された
生物多様性条約第10回締約国会議(COP10)などなど。
こうした諸問題をどう捉えるかは、
政治家の問題ではなく、一人ひとりの市民が、
4つの視点で考えることが重要です。
4つの視点というのは
主に歴史認識の違いのことを意味します。
国際政治上、他国と自国の2カ国の間には
それぞれに右派(ナショナリズム)と左派(リベラリズム)があり、
4つの世論(ムード)が遡上にあがり、
いくつかに収斂していきます。
①右派×右派≒ナショナリズム同士の対決姿勢
②右派×左派≒弱腰外交による国益喪失懸念
③左派×右派≒民間交流の阻害懸念(要再考 ※11月11日加筆)
④左派×左派≒共同幻想的ユートピア願望
日本以外の政治家は、
この4つの世論(ムード)をコントロールしながら外交戦略を
組み立てています。
4つの世論(ムード)は、価値観や思想・信条の問題というよりも、
人間が持つ本質的な相反する価値観の組み合わせの構造で、
人類史上、試行錯誤してきた思考パターンとして
観ることができます。
大切な事は、
こうした思考パターンの妥当性を議論するのではなく、
それぞれのパターンを
どうやってうまくコミュニケーションしていくかということでしょう。
国内での調整と国外との調整は同時進行です。
そこで、外交官やロビーイスト、PR会社のブレーンたちは
それらを3つのコミュニケーション手法に振り分けて
戦略的なコミュニケーションプランを策定します。
主に対外的な情報戦としてのミサイルです。
ミサイルには攻撃用と迎撃用とがあります。
<3つのコミュニケーション要素>
①共感
②利益
③恐怖
①「共感」…戦争責任や資源搾取に対する謙虚な姿勢など。
(国益を守ろうと焦る市民としての行動 ※11月10日加筆)
②「利益」…経済支援(ODA)や経済連携協定(EPA)、
自由貿易協定(FTA)など経済発展を実現する仕組みづくりなど。
③「恐怖」…軍事力による威圧や実力行使など。
(本物のミサイルが飛ぶようではシャレになりません。)
さて、現在、関税障壁などを取り除き、
幅広い分野で貿易の自由化を実現する、
環太平洋戦略的パートナーシップ協定(TPP)参加問題に
一気に注目が集まっています。
TPPの重要性も、
実はこの3つのコミュニケーション戦略と関係があります。
TPPは、
③「恐怖」≒軍事力による威圧や実力行使を最小限に抑えながら、
①「共感」と②「利益」の2つを車の両輪のようにして
早期参加国ほど②「利益」がある優れた仕組みです。
ちなみに、日本がTPPに参加するためには、農業改革を推し進め、
票田と利権の温床となっている小手先の農家延命政策を
改めることが大前提です。
ウルグアイラウンド以来の懸案です。
人類史上、3つのコミュニケーション要素は
極端な形で選ばれ試行錯誤を続けてきましたが、
各要素の最適化にエネルギーを注ぎ始めたという意味で
現在、大きな進化を遂げているといって良いのではないでしょうか。
国際政治やグローバル経済の枠組みで重要になってくる
このような思考方法は、PR会社が培ってきた
広義のマーケティング手法の一つ「パブリックアフェアーズ」として
戦後実践に移されてきています。
多国籍企業も、国内市場で活動する中小企業も、
個人事業主も、このマーケティング手法を意識しないと
これからの時代は企業活動に破綻をきたしてしまいます。
パブリックリレーション=PR戦略をどう構築するか。
リスクマネジメントをどうするのか。
参考:イーネット・ブレーンの「AISEP理論」
http://www.enb-inc.jp/
さらに、個人レベルでの民間交流の現場でも
国際人の作法として身につけるべきでしょう。
これ以上、閉じた思考で引きこもり続けることは、
市民も政治家も経営者も労働者もマスメディアも
許されない時代に突入しています。
※この度、ブログはFC2経由で
サイバーエ―ジェント社のアメブロに引っ越しました。
PR通信社 イーネット・ブレーン
その先を目指すコミュニケーション戦略

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