2009年11月25日水曜日

世界に夢を与える「町おこし」は、夢じゃない

先日、地方のあるテーマパークを取材しました。全国にもいくつもある、いわゆる「食と農のテーマパーク」です。広大な敷地に点在する観光施設と、豊かな里山・農村環境を融合させた事業を推進しようと、走り始めた経営者が印象的でした。

もともと第三セクターが運営していましたが、その事業を引き継ぐ形で、事業再生をめざして、彼は突き進んでいます。地域経済活性化のモデルとなり得るものを目指すといっていましたが、世界を視野に入れた事業になることを期待します。

原稿をまとめてばたばたしていると、ふと、おもしろい記事をネット上で発見しました。

「世界に夢を与える『町おこし』は、夢じゃない
『私的公益資本』による住民主導の都市計画」
http://business.nikkeibp.co.jp/article/money/20091118/210048/?P=1

以前、このブログで、「解散総選挙でどうなる日本」と題して、
「市場公募地方債と町興しファンドブーム 」について挙げました。
http://themostagricultural.blogspot.com/2009/07/blog-post_7054.html 

地方債については、中央政府の干渉がどこまで緩和されていくのかにかかっているし、古いしがらみから抜け出るのはなかなか難しそうですが、リレバン主導の民間ファンドの可能性は計り知れないものがあると改めて感じました。


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2009年11月21日土曜日

外房黒潮ライン ミステリー ウオーキング    千葉・外房で、名探偵になる!

【イベント告知】

千葉県の太平洋に面した、いすみ市、勝浦市、鴨川市。この外房の3市で、謎を解きながら、地域の魅力を発見できるウォーキングイベントを開催します。

房総の潮風の中を歩けば、「体」にいい。

ミステリーを解決するから、「脳」にいい。

晩秋から初冬のこの時期、千葉・外房に足を運んでみては。参加者には豪華景品も用意されています。

◆「外房黒潮ラインミステリーウオーキング」開催期間:
 2009年11月21日(土)~12月20日(日)

【詳細・問合せ先】

JTB法人営業上野支店 地域活性推進プロジェクト
TEL/03-3842-5430
定休日/土日祝日
営業時間/9:30~17:30
JTB法人東京 法人営業上野支店 地域活性推進プロジェクト
http://www.jtb.co.jp/SHOP/ShopOther.aspx?shopid=378&branchno=18

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 このイベントは、イーネット・ブレーン顧問のコンセプトデザイ ナー、廣川州伸氏がプロデュースします。 廣川氏は、地域の魅力を発見できる新しい旅の形として、全国で「ミステリーツアー」の開催をプロデュースしています。
イーネット・ブレーンでは、廣川氏をサポートし、全国各地での「ミステリーツアー」開催を支援しています。

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<NPO法人日本ビジネス作家協会・公認メールマガジンより>
「ビジネス作家通信-仕事で幸せになろう!」
 怒涛の365日連続第294号
(2009年11月21日号/ID0000281725)
発行:コンセプトデザイン研究所所長
作家・廣川州伸


◇今日から「外房黒潮ミステリーウオーキング」がスタートします。いつものように、メルマガの読者のみなさんに、こっそり(?)問題をお知らせしておきます。

★鴨川市

あなたには、鴨川市の謎が 解けますか?

 ある日、千葉県鴨川市に詳しい人が、こんな謎めいた言葉を残したまま、散歩に出たという。

『鴨川市にある太海海岸。明るい日差しをあびて散策をすれば、潮騒につつまれ、なんだか幸せな気持ちになる。たっぷり歩いてお腹が空いたら、□□□□ を食べよう。そう、ここは楽園なのである』

名探偵諸君。

 以下のヒントを読み、いすみ市にある「4ヶ所のミステリーポイント」を歩きながら「ヒント」を集め、謎の言葉を探してみよう!

1 ペンション「うみの星」

 あなたがまず向かったのは、ペンション「うみの星」。そこは、眩しい南房総の暖かな空気がうれしいアットホームなペンション。玄関には「はなとうみ□テーマ」と書かれた札がかかっている。

 目の前の海岸を散策すれば、懐かしい昔に戻った気がする。黒潮の恵みによる新鮮な地元の魚を中心にした「お刺身盛り合わせ」などのメニューがある。

◇謎の数字◇
 お刺身盛り合わせは「じもとさんとくせんぎょ」を使う。それを漢字にした文字数は?

2 鰹節「松葉屋」

 次に向かった松葉屋は、明治初期の創業以来、直火焼製法にこだわり、百有余年を越えて業務用かつお節の問屋として愛されている。

 松葉屋の削り節は、昔ながらの製法にこだわり、火であぶって「やわらかく」して粗削りにするのが特徴。油節の少ない理想的な削り節だ。

 鰹節は鹿児島県枕崎産、宗田節は高知県土佐産、サバ節は当地である千葉県房総産を仕入れ、安定した供給体制を整えている。

◇謎の数字◇
 こだわりの「鰹節の問屋」。鰹を平仮名にした文字数は?

3 香指神社

 あなたは、海を見下ろす高台を目指して香指神社に向かった。神社の祭神である「おとたちばなひめのみこと」には、夫の「やまとたけるのみこと」を海難から救うため、荒れ狂う海に身を投じて鎮めたという伝説が残っている。

 彼女が身を投じたとき、髪を飾る簪(かんざし)が波で運ばれ、波太(現在の太海)浜に流れ着いた。それが時を経て、神社に祀られるようになったといわれている。

◇謎の数字◇
 境内のどこかに「○雲神社」の文字がある。その「○」という数から「7」を引いた数は?

4 名勝「仁右衛門島」

 続いて向かった仁右衛門島(にえもんじま)は千葉県指定の名勝で、太海浜の目の前の海にぽっかり浮かぶ個人所有の島である。昔から平野仁右衛門の一戸だけが住んでいることから「仁右衛門島」と呼ばれるようになった。現在も、二丁櫓の手こぎの渡し船で、島に渡っている。

 この島の歴史は古く、一説によると、治承四年(一一八○年)石橋山の戦に敗れた源頼朝が安房に逃れて来たときに、島主の先祖がかくまったことから、そのお礼に島を与えられたといわれている。

 源頼朝が夜襲をさけて身を潜めたと伝えられる洞窟には、「正一位稲荷大明神」が祀られている。仁右衛門島内の食堂では地元産のさざえ、鴨川特産の長狭米(ながさまい)のコシヒカリを使用した「さざえ丼」が楽しめる。

◇謎の数字◇
 この島を示す「ふうこうめいび」を漢字で書くときの文字数は?

5 太海フラワーセンター

 四季折々に、約二千種の、色とりどりの花が咲き乱れる太海フラワーセンター。園内には、いっぱい集まった花で時を告げる「花時計(はなどけい)」

 南方の植物を集めた全天候型の温室、海の釣り堀、犬猫ランド、展望レストランなどがあり、観光客に人気。

 太海浜は別名「浜波太(はまなぶと)」と呼ばれている。センターの潮騒市場・藤よし太海フラワーセンター店には、新鮮な魚貝類を使う「おらが丼」がある。

◇謎の数字◇
 「潮騒市場・藤よし太海フラワーセンター店」で食べられるオリジナル丼「なぶと丼」を漢字で書くときの文字数は?

★お土産は、何といっても干物!

★大ヒント 謎を集めると

「ステキな柄のユカタきて、かもがわ音頭を たのしもう!」
漢字に注目し、その読み仮名を並べ替えると、解答にたどりつく。


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2009年11月18日水曜日

21世紀型寺社事業

イーネットブレーンでは、「21世紀型寺社事業プロジェクト」の準備を進めています。

お寺と神社は、全国に7万5000あるといわれていますが、その多くは、明治以降の廃仏毀釈・神仏分離政策によって、伝統的な収益モデルが疲弊し、新たなビジネスモデルを構築できないまま衰退の一途をたどっています。

住職のいない寂れた寺、一人の宮司が何箇所も兼任せざるを得ない山中の神社・・・。こうした現状を見過ごすと、地域経済の資源も地盤沈下を起こすでしょう。

今後、地域の経済・文化のネットワークの主体として、寺社事業の再構築を目指します。

プロトタイプの第一号案件は、まず関東地方から。全国各地でカスタマイズできる汎用性のあるビジネス・モデルを作り上げます。


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2009年11月12日木曜日

角屋に激安、新メニュー登場!

仕事で相模湖に来ています。

昨日は夕食MTGの後に、駅前食堂『角屋』さんに立ち寄りました。
丹沢誉れの冷酒を一杯いただいて、
お通しとお茶菓子まで出していただきご馳走様でした。

350円也。

今日も午前中の緊急MTGの後に昼食を食べるために、
再び「角屋」へ。

580円のランチセットとは別に用意されている、 今日の特別メニューは、先代のおばあちゃんもびっくりするような、ハイカラメニューでした。

ビーフストリガノフと 手作りのミニハンバーグセット。 皮をむいた新鮮なトマトとレタスのサラダ、食後の紅茶とアイスクリーム付き。

こちらは、780円也。

もし、人件費と地代の高い都内のレストランで、ウエッジウッドの食器に盛りつけてメニューに加えるとすると、おそらく3000円はするでしょう。

ほんとうに、おいしゅうございました。


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2009年11月11日水曜日

三方良しのビジネスモデル

 東京・日比谷で同窓生と久しぶりに飲みました。中には20年ぶりに再会した友人も。ゼネコン、防衛省、広告代理店など、みんな巨大組織の中でしのぎを削っている連中ばかりでした。

 外資系金融機関に勤めるTとは2年ぶり。日本の金融機関がどんなにがんばっても追いつけない、動産担保融資のスペシャリストです。彼の会社は、小売業の商品在庫や工場の生産設備などを的確にデューデリして融資案件を進めたり、債権が回収できなくなった時は、海外にも広がる販売ネットワークを使って売却します。

 酒の肴に仕事の説明をしても、
「ハゲタカファンドみたいなもんだろう?それともバッタ屋か(笑)」
未だに外資アレルギーが抜けきらない日本では色眼鏡で見られると残念がっていました。

 買い叩いて売り飛ばす・・・?

 いやいや、この会社の業務はそんな単純なものではありません。強みは、その優れた査定ノウハウにあります。
日本のリレバンが動産担保融資に力を入れ始めたといっても、その実態は売掛債権担保融資がほとんどです。確実にキャッシュインすることがわかっている動産担保しか扱えない。

 ところが、彼の会社に仕事を依頼したある地方都市の工芸品店は、日本の金融機関ではゼロ査定だった在庫を高い値段で担保評価してもらい、億単位の資金を調達しました。当然、工芸品店の社長は大喜び。その資金は人材育成や新規採用の人件費に当てられました。

 さらに、彼の会社には、閉店を決めた小売店が特別セールをする時の店舗運営ノウハウもあります。ここで明かすことはできませんが、アングロサクソンの発想とは思えないような、きめ細かい、日本人的な販売戦略で鮮やかに売りつくしてしまうのです。

 つまり、動産担保をむやみに買い叩かず適正に評価し、資金繰りを助け、いざとなったら高値で売れる販路も持っており、さらに先方が希望すれば閉店セールも効率よく実行してくれるということです。

 いつの間にか、米国資本の会社の方が、近江商人の「三方良し」的なビジネスモデルを操ることが得意になっているようです。


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2009年11月9日月曜日

球根と切り株

球根の植え付けをしたいという母のリクエストにお応えして、今週末も実家に立ち寄りました。

小さな庭のプランターをひっくり返しながら鼻歌混じり。来年の春まで元気でね、それまでゆっくりお休みなさい、とコロンコロン。

作業を進めると、母から突然、新たなリクエストが。
「前から気になってたんだけど、庭の奥の切り株なんとかならんかねえ・・・もう何年も経ってるから根は弱っとると思うよ。」

赤いチューリップの植え付けが終わって庭の隅へ。 大きなシャベルを使って掘り始めると、これがなかなか手ごわい。切り株の周囲を掘り起こし、いざ穿り出そうとすると、根は土を持ち上げながら抵抗を繰り返しました。

こりゃちょうどいい運動だよと、やせ我慢をしていたものの、根っこの根性にはかないません。大汗でメガネも滑り落ち、やっとこさ堀り出した時には、胃がよじれるような疲労感が全身に広がりました。

後片付けは、また来週ということで・・・

開拓で入植した昔の人たちは、延々とこれを繰り返していたのでしょうか。石ころのない庭でさえ、まともな手入れができない現実に、しばらく立ち尽くしました。

先月、取材でお邪魔した豊橋の農家では、80歳を過ぎる親父さんが、畑の崖っぷちに石ころを積んで圃場の手入れをしていました。戦後、20ほどのあったという入植団の一員です。
親父さんは僕にこう言いました。
「今は世の中不景気で、会社員の人は大変みたいだね。若い人も仕事がないって言うし。農業やってて良かったよ。」

大地を開拓し、その後、市場開拓にも成功したこの一家は、日本一の赤シソの生産者でした。


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2009年11月7日土曜日

草食系男子は土に眠る?

週末の都会の本屋で、複数の女子が、ある雑誌を食い入るように立ち読みする姿を目撃しました。農業技術通信社の季刊誌『Agrizm』12月号です。表紙には、女性ファーマーのチャーミングな後姿の写真とドキッとするようなキャッチコピーが…

『地に足つけることって、こういうことなのか
輝け!土食系女子
肉食系に草食系、なんぼのもんじゃい!』

ページをめくると、子供の時に“突如オランダからやってきたメントス”を初めて口に入れた時のような衝撃が・・・

土食系女子とは、「土で食っている女子」、つまり農業を職業として選択して活躍している女性たちのことだそうです。肉食系の女子と草食系の男子が増加中だといわれている昨今、都会から農村に舞台を移して突然現れたように見える土食系女子。その実態は、女子力アップに磨きをかけつつも、きちんと地に足つけて生きている18名の女子でした。

前回のブログで「草食系企業」は時代の要請だなんていい加減なこと言いましたが、こうなると「土食系企業」の活躍が楽しみです。

でも、土食系企業ってどんな企業なんだ?
土食系企業は土食系女子が担うことになるのか?
草食系男子は「土食化」するのか?
それとも、もしかしたら肥やしにされてしまうのか?


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2009年11月4日水曜日

地面の上と下

実家の小さな庭の手入れを手伝いました。スミレやシクラメン、その他鉢の植え替えなどなど。肥料は最小限に。作業をしていると、改めて根っこの生命力に驚かされます。身をよじるようにして蠢く根の間からはミミズがにょろり。いい仕事してます。

すべての植物は、太陽の光と水と酸素と根が心地よく伸ばせる土さえあれば、肥料は最小限でいい。米つくりの現場でも、「V字」ではなく「への字」がいいという言い方があって、年間で肥料を入れるタイミングと量が見直され始めています。植物は地面の上と下でバランスをとりながら、回りの環境と係わり合いながら生きるリズムを自ら作り上げていきます。地上の葉は、根の状態を現すシグナル。

これは、人間の日常生活に置き換えてイメージすれば、肉体と精神。経済活動では都会と地方といえるかもしれません。人間や経済にとって上下の環境とは何なのか。肥料とは何なのか。このあたりを見つめなおすと、新しい発見があるかもしれません。

これからの時代、会社の事業計画は、1年周期の植物の生育や、10年、50年周期の森林の生育をイメージして日々の作業にブレイクダウンするといいのかもしれません。「草食系男子」には少々不安を感じますが、「草食系企業」の根の強さは時代が要請しているような気がしてなりません。

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