2009年8月28日金曜日

神去なあなあ日常

不覚にも体調を崩してしまいました。
生まれて初めての胃の激痛と嘔吐・・・。
40歳過ぎると、あまり無茶できないのかと
少し悔しい思いです。

点滴打って治まりましたが、仲間に仕事をドバッと渡して
2日間休むことになりました。健康管理の甘さに反省です。

そこで読み返したのが、
三浦しをんの『神去なあなあ日常』(徳間書店)です。
知る人ぞ知る、今話題の「青春林業小説」です。
都会の青年が高校を卒業した後、母親と担任教師が無断で
「緑の雇用」制度に応募。
彼は就職先として山奥に送り込まれることに・・・。
三重県の神去村での1年間を四季折々に振り返る内容です。

神去は“かむさる”と読みます。「なあなあ」とは神去村の方言で、
「ゆっくりいこう」という意味。
100年単位で森を育てるこの地方で生まれた、
超長期スパンの生活の知恵からうまれた言葉なのでしょう。

NHKの朝の連ドラ最後の聖地として「林業現場」が見てみたいものです。
主人公を女子高生にしたら、そのままヒロインをプロデュースできますね。
すでに民放でもドラマ化の話が進んでいるようですが、一旦頓挫しました。
早い者勝ち。どなたか、私と組みませんか?
私は当分の間、「なあなあ」というわけにはいきません。

PR通信社 イーネット・ブレーン

その先を目指すコミュニケーション戦略
http://www.enb-inc.jp/

2009年8月20日木曜日

選挙って何だ?

衆院選投票まで10日となりました。
新聞、雑誌、ラジオ、テレビだけでなく、ネット上でも、
選挙情報や議論が活発になっています。

マニュフェストを吟味する前に、まず、まっさらで考えたい。
与えられた情報を判断する前に、自分がどうしたいのか、
未来をどうしたいのか、決めたい。

小さくてもいいから、何かを自分で決めること。
何かをイメージすること。
イマジネーションを膨らませた時、
大抵のことは解決すような気がします。

PR通信社 イーネット・ブレーン

その先を目指すコミュニケーション戦略
http://www.enb-inc.jp/

2009年8月7日金曜日

昨日の出版記念パーティー

昨夜開かれた『それは誤解だ戦国武将!』(加来耕三+嶋健一郎著、メディアファクトリー発行)出版記念パーティーは、いい会合でした。モデルの天川沙織さんも駆けつけ、華を添えてくれました。

この本は、「この武将といえばコレ!」という定番イメージは、いったいどこから作られ、どこまで真実なのか、50人の武将が俎板の上の乗せられ、その真相に迫っています。

パーティーの主役は、大型新人、嶋さんでしたが、彼の師匠の加来さんの話しは特に面白かったです。テレビで鍛えられた話術も、芸の域です。戦国時代から離れても、たとえば、ノーベル賞受賞者の野口英雄の患った梅毒や、アル中の奥さんの話しなど、史料に基づいた歴史学のリアルな世界に引き込まれました。

近く、ソフトバンクから発売されるモバイルの武将シリーズのデザインも担当。歴史学者としてのスタンスを力説しながらも、清毒併せ呑むような旺盛な創作活動にも敬服してしまいます。

加来さんは、歴史小説のフィクションにばかり夢中になって、現実の歴史学のリテラシーが余りにも稚拙な日本を嘆いていました。実は私自身も、この年になって、ようやく教科書でならった歴史がでたらめだと、網野善彦を初めて読んで驚いているところなのです・・・。

話しの後半にホワイトボードに書きなぐった「右手の法則 左手の原理」。これは加来さん、お得意の持ちネタだそうです。いわば手品の構造(耕三?)です。右手に観客が注目している間に、左手でタネを操作する手品のテクニックは、政治の世界でもよく使われていますねというお話しです。

オバマ大統領が右手に掲げた核廃絶に向けたとりくみへの意思表示は結構です。しかし、注意して見ていかないと、左手はどうでしょうかねと。歴史上、近代以降の不況脱出の解決策として、戦争以外にうまくいったことがないのが現実ですよね・・・と。

程度の差はあれ、左手にこっそり掲げている「テロとの戦い」という方便を引っ込めることは、多くの国でも、おそらくないでしょう。日本はどうすんでしょう。あなたはどうでしょう。そして、この夏の日本の総選挙はどうなりますやら。

私は、手品が下手なので、こういう話は少し疲れてしまいます。

PR通信社 イーネット・ブレーン

その先を目指すコミュニケーション戦略
http://www.enb-inc.jp/