2009年5月31日日曜日

往復運動の深層

仕事の合間にコーヒーを飲んでいたら、自分の引っ越し遍歴のことが、再び気になり始めました。

20年間で、8回も引っ越しをしたとはいえ、マクロ的には、津久井郡⇒千葉県⇒津久井郡⇒千葉県と、2つの地点を行ったりきたり。

引っ越しの直接のきっかけは、結婚や離婚ですが、千葉県では、回わりに畑が残っている近郊農業が営まれている地域に住み、津久井郡では、森林と湖が見渡せる場所を探して家を借りていました。

今、思い返してみると、土と木と水。この3つの要素を見極めようと、吸い込まれるように、引っ越しをしてきたのかもしれません。2往復を終えた今、3往復目の運動につながるのか。あるいは、どこかへスピンアウトするのか。

スピンアウトとは、本来、自動車がスピードを出しすぎて、コースから飛び出すことをさした言葉ですが、ビジネスの世界では、企業内の一事業部門や、利用していない休眠特許などを売却して、新たな事業体が生まれることを意味しています。

始まったばかりの僕の事業が、想定以上に急展開する可能性は、今のところ見受けられません。極めて牛歩です。

しかし、もう一度、綿密な事業計画を立て直して、日々のスケジュールにまで、ブレイクダウンしてみようと思います。
そして、仕事場の整理を始めましょう。

時間と空間をコントロールしているのは、他人事の法則ではなく、自分の「意識」なんだという実感が沸いてきました。

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シンクロの波状攻撃

廣川さんのメルマガに対する感想を、このブログでも紹介しましたが、その後も、不思議なシンクロニシティが続いています。

ユング派の心理学では、直観的な意識と行動が調和する過程を、「個体化」といい、ユングは、「個体化」された人間の意識のコミュニケーションを通じて、現実の出来事が形成されると主張しています。これがシンクロニシティです。

果たして、僕の意識は、「個体化」され、誰かの意識とコミュニケーションを始めたのでしょうか・・・。

さて、今回の一連のシンクロニシティは、どうも引っ越しと関係があるらしい。引っ越し魔の僕は、これまで20年間で、8回の引っ越しを経験してきました。
初めて東京の千駄木のアパートに引っ越しをして以来、

1.津久井郡の藤野町
2.相模湖町①

3.千葉県の検見川
4.花見川①
5.花見川②

6.津久井郡の相模湖町②

7.千葉県の北柏
8.そして、現在の市川。

グーグルアースの衛星写真で俯瞰してみると、2つの地点の往復運動を繰返していることに、気が付きました。東京の千駄木以来、引っ越し先は、津久井郡⇒千葉県⇒津久井郡⇒千葉県。

もしかすると、今年の夏頃、津久井郡に引っ越すきっかけとなるエピソードが、近々発生するのかもしれません。

さて、2~3年に1回のペースで引っ越しを繰返してきたわけですが、実は、引っ越しの度に、ふと立ち寄りたくなる、気になる店があります。

その店を初めて訪れたのは、千駄木時代。散歩の途中で見つけた、上野のチベット密教美術の古物商「多羅庵」です。

「多羅庵」では、仏画・仏像・法具・アクセサリーなどを輸入して、販売しています。
http://www.didisworks.com/

20年間で、この店で買ったものといえば、初めて訪れた時に、数千円で手に入れた、砂曼荼羅のポスター1枚だけ・・・。

その店の主人から、突如、はがきが舞い込んできたのです。

「多羅庵」は、上野から銀座に引っ越し、ここ数年は、店を閉めていたと、葉書に書いてありました。
http://www.didisworks.com/anjunokotoba.htm

ところが、「サガダワ」という、チベット暦でお釈迦様の誕生日にあたる5月30日に、店を新装再開することになって、土日だけの営業を始めるというのです。

5月30日、つまり昨日は、新しく設立した会社の仕事の打ち合わせでした。そして、設立記念パーティーくらい開かないとなあと、そんな話も出ていたのです。

新装開店の法要&食事会には、いけませんでしたが、なんとしても、早く店の様子を見に行きたいと、気持ちが急いてきました。そして、会社の設立記念パーティーも開かねば・・・。

ビジネスブログ系の内容としては、政治と宗教はタブーだと言われています。でも、どうしても書かずにはいられませんでした。

今日は、仕事、はかどりそうです。

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メルマガに潜む曼荼羅?

先日、会社の顧問の一人としてお世話になっている、廣川州伸さんが発行しているメルマガに、感想を送信しましたところ、メルマガ上で引用していただきました。

その数日後のこと。20年前に、僕が講談社に対して、メディアミックスに関する、商品開発のコンセプトを提案した時の資料が、書棚の奥からバサっと落ちてきました。

廣川さんに引用されたメールと、僕が作成した大昔のプレゼン資料の内容が、シンクロしていたため、久しぶりに、不思議な感覚に陥りました・・・
どちらも、仏教の世界観を象徴的に表現した曼荼羅から、「気付き」を得たものでした。
メールの該当部分を、改めて掲載します。

「ビジネス作家通信-仕事で幸せになろう!」
怒涛の365日連続第110号(2009年5月21日号)
発行:コンセプトデザイン研究所所長・作家・廣川州伸
http://archive.mag2.com/0000281725/20090521060000000.html

元NHK&テレビ東京ディレクターの芹澤比呂也さんから、本メルマガの感想と意見が届きました。ちょうど、火曜日のテーマを「サムライ交友録」に変えようと思ったときでした。火曜日の記事を読んで書いてくれたのか、たまたまシンクロしたのか、わかりません。でも、人にフォーカスする方針は、強化したいと思います。

◆メルマガ読んで再発見

3月の一時期、どういうわけか受信フォルダーからはじかれて、迷惑メールのフォルダーに入れられていたメルマガを、引っ張り出して読んでみました。

このころのメルマガは、特に、日常雑多ネタからの考察や、有名人がらみの教訓ネタが散見され、個人的には一番面白かったです。

何が面白かったかというと、人生経験豊かな人間が、さらにいろんな場所で、長い時間軸を経た人や物について、率直な「気付き」をわかりやすく語っている点です。

その対象は有名人でも、無名の市井の人々でも、また、自然であっても、人間がささやかな日常の中で、生き方に関わる叡智に触れたときの心の動きは、読むものの心を揺さぶります。

休みの日に散歩から戻り、ポスターを眺めながら考えてみました。「気付き」とは、心の動きの連鎖の数が多いエピソードほど、複雑で、味わい深いものになるのではなかろうか。

人間社会の中で営まれる、感謝や感動、悲しみや怒りなど、様々な感情の連鎖。さらに、その様々な感情が渦巻く人間社会を、あるときは荒々しく、またあるときは優しく、変幻自在に包み込んでいる自然。これらは、何重にも入れ子構造になった、曼荼羅そのものです。

僕の部屋には、胎蔵界曼荼羅と金剛界曼荼羅のポスターが、一枚ずつ貼られています。 それぞれ、空間と時間を象徴しているものだと、勝手に単純化した解釈で、朝と夜に、眺めています。

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2009年5月17日日曜日

段取り9割のビジネス成功術

北海道に住んでいる学生時代からの友人が、
自宅に遊びにやって来ました。

現在、大手物流会社の札幌支店に勤めていますが、新しい物流拠点が開設された関東地方に、応援のため長期滞在しているとのこと。

彼と私は、学生時代、巨大倉庫で数年間アルバイトをしていたことがあります。当時、ハンドリフトをキック・スケーター代わりにして、競争しながら、ピッキング作業をしたものです。 昼休みには、ダンボールの中に緩衝材をつめてぽかぽかにして、昼寝をして体を休めました。

その後、物流の仕事の美学に魅せられた彼は、一般家庭やオフィスのお引っ越しから、スーパーコンピューターの搬送まで、運送のプロとして歩み始めました。ありとあらゆるものを、安全に、確実に、保管・搬出・搬入するノウハウを蓄積していきました。

そんな彼が、運送屋として、一番大切にしている美学は、「段取り」だと言います。
運送の仕事は、「段取り」が9割を占めると。

雪深い北海道では、天気予報を見極めながら、いろんなパターンで段取りを組むそうです。搬入時間、搬入ルート、必用なスタッフの人数はもちろん、発注車両の選択など、いく通りもシュミレーションをして、当日に備えます。

特に、温度差に弱い精密機器を運ぶ時には、暖房装置付きのトラックを選ぶ必用があります。扉付近には、外気が入って、室温が変わらないようにカーテンも付いている特殊な車両です。

商品のあちこちを直接手で触って、異常がないか温度をチェックする、そんな職人的なスキルも求められる、過酷な現場です。

さらに、トラックが入れない大雪山系の山奥に物を運び上げる仕事もあるそうです。山の麓でトラックから積み替えて、その先は、ヘリコプターを使うしかありません。こんな時は、たった一回の搬入のために、まず、仮設する、発着用のヘリポートの候補地選びから、仕事が始まります。

北アルプスの穂高連峰のベース基地となる唐沢カールには、物資輸送用のヘリポートがありますが、登山客も多く、減価償却は充分に済んでいることでしょう。

ところが、登山客も足を踏み入れないという、一回限りの大雪山系のヘリポート・・・
コストと手間隙かけて、いったい、何を運ぶのでしょうか。

話を聞いて、なるほどと思いました。通信設備の中継局などは、想像を絶する山奥に作られることが多いそうです。実は、通話エリアの拡大競争でしのぎを削っている、携帯電話業者の設備です。

登山客の携帯電話需要に応えようとする狙いがあるのでしょう。
ちょっと古い話ですが、テレビの主題歌を歌う、中島みゆきの歌声が聞こえてきそうです。

同じものを同じ場所に効率よく搬入する、都会のルート便は、段取りがマニュアル化されていますが、運送業界には、マニュアル化できない、一発勝負の、段取りがものを言う世界があるということ。

そういえば、興福寺の仏像、阿修羅様が、奈良から上野の博物館に、特別展のため輸送された様子が、先週、テレビで紹介されていました。これまた、プロの仕事です。国宝に指定されている仏様に傷をつけるわけにはいきません。まして、輸送中に何かにぶつけて・・・
素人は、腕が折れやしないかと、ハラハラしてしまいます。

プロの仕事とは、本当に頭の下がるものだと、つくづく思います。自分の仕事も、段取り一番で、再構築してみます。

合掌。

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2009年5月14日木曜日

いいじゃないか、サブリミナルで

5月10日放送のNHK大河ドラマ『天地人』第19回「本能寺の変」の演出に対して、視聴者から「サブリミナル映像ではないか」とのクレームが寄せられたという報道を見ました。

「綺麗事ではこの世は治らん!」と叫びながら、織田信長が炎につつまれるシーンで、
本能寺が爆発し、死を覚悟する中、走馬燈に、風景や明智光秀の顔が、短い時間挿入されていた部分です。

サブリミナル映像は、人間が認識できないほど、ほんの一瞬、映像を滑り込ませること。もともと、広告表現の編集テクニックの一つとして、1957年にアメリカで生まれたというのが定説です。
映画館で上映する映画の中に、商品の購入を促すメッセージを入れたのです。

「コーラを飲もう」

「ポップコーンを食べよう」

メッセージを入れた時と入れなかった時で、比較した結果、
メッセージを入れた時の方が、売上げが伸びたと言われていますが、 信憑性については、賛否が分かれています。

北野武初監督作品の「この男、凶暴につき」では、
「DEATH」(死)というタイポグラフィーが滑り込んでいました。
日本の映画史上初となったサブリミナル手法です。
当時、青土社の月刊誌『imago』が大喜びで取り上げていました。
「ついに、たけしがやった!」と。

日産の四駆の自動車が、モニュメントバレー風の荒野をかっ飛ばすTVCMがありました。荒々しい鬼のような顔がチラッとはいった作品。あれはふた昔ほど前だったでしょうか。

サブリミナル手法を使った映像表現のうち、特に広告については、消費者自身が認識できない無意識の領域に働きかける可能性があると判断し、消費者保護の観点から、現在、規制の対象となっています。

しかし、学生時代に閾下領域広告(サブリミナル広告)に関する文献をあたったところ、思い込みの激しい「メディアセックス」という翻訳モノの一般書が出版されたくらいで、まともな研究は、なかったように記憶しています。
果たして、認識されていないメッセージで、無意識に働きかけることなんて、できるのでしょうか。

唯一、金沢工業大学が映像分野のサブリミナル手法を追試・研究していました。アメリカの映画館で実施された時と同じように、比較実験をしたのです。
その結果は“白”。サブリミナル手法そのものには、消費者へ購買動機を働きかける効果はなかったという結論です。

もともと、広告は、商品やサービスの購入を促したり、ブランドイメージを向上させることを前提にして作られています。そのことと、ひとつの表現方法であるサブリミナルとは、区別して考えたほうがいいんじゃないか。

動画に入り込むサブリミナル手法は、「カットバック手法」の一種じゃん、というのが私の見解です。
http://www.youtube.com/user/aoihasumi
(進化する市民農園)

いっそのこと、いまこそ、サブリミナル映像を解禁して、一つの表現手法として相対化してしまってはどうでしょう。

TVCMへの出稿が減少し、さらにDVD録画でスキップされるご時世です。
予め、視聴者に対して、これはサブリミナル映像が使われていますよと告知して、
番組はもちろんCMにもバンバン入れちゃう。

『ウォーリーを探せ!』みたいに、
『サブリミちゃんを探せ!』っていうのどうでしょう。

視聴者には必ず録画してもらい、何度も見てもらう。
後でスロー再生したり、コマ送りしたりしながら、
メッセージを見つけ出してもらう。
クイズに応える感覚で、プレゼントに応募する。
応募の数は、第二の視聴率の指標になるかもしれません。
アンケートを加えて、視聴質を調べるのもいい。

スポンサー企業は大喜びするに違いありません。

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「日本に健全な森をつくり直す委員会」始動

アウトドアライターの天野礼子さんと、養老孟司さんが中心となって、昨年結成された林業を産業化するプロジェクト、「日本に健全な森をつくり直す委員会」の現場が、いよいよ本格的に動き出します。

5月24日(日)、島根県・益田市の芸術文化センターで開かれるシンポジウム「21世紀を森林の時代に」は、マスコミや専門家、文化人を集めた、単なるシンポジウムではありません。現地の森を視察をしながら、ビジネス化に向けた作戦会議が開かれます。

22日(金)、23(土)、25(月)には、NHK「プロフェッショナル仕事の流儀」の出演で、一躍全国区となった“森林ビジネスの魔術師”、京都府日吉町森林組合の湯浅勲さん、林野庁長官内藤邦男氏も、足を踏み入れることになっています。

天野礼子さんの著書「日本の名河川を歩く」(2003講談社)の中で、彼女が日本一と評価した「清流高津川」。

それがきっかけとなって組織された「清流高津川を育む“木の家づくり”協議会」のプロジェクトは、「林野庁路網整備モデル事業」として、既に認定されました。これまでの林野行政を批判するだけでなく、何ができるのか、どう方向転換したら林業の産業化が叶うのか、その答えを出す、最後のチャンスだと思います。

知らないことやわかりにくいことを無理して単純化するだけでなく、大切なことや共感できることを素直に体験すること。そんな感覚を大切にする「21世紀の報道」のあり方について、思いをめぐらしています。

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2009年5月11日月曜日

           綿帽子



先日、 家の近くの道端に咲いていた草やタンポポを摘んで、


家に連れて帰りました。


手のひらに収まるくらいの、小さな備前焼の鉢に、


岩剣山で活けて、玄関に飾りました。


今朝起きると、タンポポは、


真っ白な綿帽子になっていました。


つい興奮して、鼻息がかかってしまい


綿帽子は飛び散って
ふわふわと飛んで行きました 。


今日は母の日でした。


いつもありがとうございます。


後ろに見えるのは、カレンダーです。




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2009年5月8日金曜日

ポストモダニズムの産業論

坂本龍一のソロアルバム「Out Of nOise(タイトルタポグラフィー ママ)」をしばらく聴き込んでいます。特に12曲めのピアノ曲「composition 0919」は気に入りました。

この曲は、右手の高音部と左手の低音部で響く、崩壊すれすれの二つの和音と、不思議な緊張感を作り出す、奇数の連符、ポリリズムのバリエーションで、畳み掛けられていきます。

ポリリズムのバリエーションは、一拍三連から一つ置きにアクセントを付けて、アクセント以外を休符にして、二拍三連に。あれよあれよという間に、一拍五連や二拍五連がでてきて、分けがわかんなくなったところで、再びインターバルの長いポリリズムに収斂しながら、最後は独立した和音の残響音がのこる構成です。
楽譜で確認していませんが、だぶんそうだと思います。

途中でややヒステリックなタッチで音が飛び出してくるものの、リズムそのものは、きわめて繊細で、抑制が効いています。
http://www.youtube.com/user/commmons

もしかしたら、神経を逆なでするように感じる人もいるかもしれませんが、次第にリズムのグルーブ感に陶酔できます。
ほんの少しのアルコールが入っていれば、すぐに飛べます。

この曲は、現代音楽的な自由さが印象的だという評価が多いようですが、
それだけでなく、日本的なリズムと、アフリカ系のファンキーなリズムがミックスされているところに面白さがあると思いました。

日本的なリズムと、アフリカ系のファンキーなリズム、この二つを見事につなぎ合わせた分かりやすい例があります。北野武監督の映画「座頭市」です。

映画のトップシーンで、数人の農夫が鍬(くわ)で田んぼ耕す場面が出てきます。
鍬の音がフェイドインして、振り下ろす鍬の動きと音がシンクロするところです。

鍬を振り下ろすリズムは、大工が使う木槌のリズムに引き継がれ、 エンディングのタップダンスのファンキーなリズムへと展開する、伏線になっていました。

ファンクキーなブラックミュージックの源流は、そもそも、アフリカ人奴隷の綿花の摘み取り作業をしたときの野良歌から来ているという説があります。
現在記録に残ってる古い歌詞に、My Dady rocks me with steady roll. というのがあって、これがR&Rの語源になっていると唱えている専門書を見つけました。

意訳すると「私の旦那は、私に、ぐりぐりしながら、ピストン運動をする」という下ネタです。このrock(揺らす)とroll(転がす)の頭文字をとってR&Rとなったという説です。

同じ農作業から発生したリズムでも、肉体に直結するブラックミュージックのファンキーなリズムと違って、日本のリズムは、もっとフェティッシュです。労働に関わる道具そのものに対する、少し屈折した愛情を感じます。

坂本龍一は、まるで、鍬(くわ)を振り下ろす農夫のごとく、木槌で家の柱のほぞを組む大工のごとく、心地よくピアノを弾くのです。

日本のモノ作りの強さの源流は、道具に対する深い愛情にあるのかもしれないと、ふと思いました。

以下、もう一度、お聴きください。
http://www.youtube.com/user/commmons

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2009年5月1日金曜日

村上龍のJMMより

村上龍が発行しているメールマガジンで、彼の親友だという、坂本龍一についてアップされています。坂本龍一の5年ぶりのソロアルバム「out of noise」をリスペクトしていますが、その熱の入り方が、はんぱない。「out of noise」とはいったいなんだ?

数年前にリリースされた「エレファンティズム」
http://www.tbs.co.jp/p-guide/video/dvd_books/index-j.html
というDVDブックでがっかりして以来、坂本龍一には、興味をなくしていましたが、久しぶりにCDを買ってみようという気になりました。
これでGWを過ごしてみようと・・・。

ピーんときた方は、以下より、メールマガジンを登録して、
最新号の[JMM529Ex2]坂本龍一『out of noise』特別号を
是非ご覧ください。
CD聴く前に、まず、村上龍の思いに感動してしまいました。

優れた音楽評論です。

http://ryumurakami.jmm.co.jp/

(敬称略)

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